縦型&無線LANで置き場所に困らない新「AVeL LinkPlayer」レビュー(4/4 ページ)

» 2005年02月04日 22時17分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 連携機能の利用に際し、設定作業などはまったく不要だった。「mAgicTV 5」が動作しているPCに「AVeL Link Advanced Server 2」をインストールすると、「AVLP2/G」のサーバ選択画面に3つのサーバが追加された。「AVeL Link Advanced Server 2」本来のサーバ機能のほかに、録画予約用のサーバ機能と、「mAgicTV 5」で録画した番組を再生するためのサーバ機能だ。連携するTVチューナーカード/ユニットで録画した番組に関しては、一切設定の必要なく、再生が可能になる。

photo この画面では、4.が録画予約機能、6.がTVチューナーカード/ユニットで録画した番組の一覧になる。何もしなくても自動認識される
photo パソコンで録画した番組の一覧。録画した日時なども表示され、番組の検索をより容易にしている

 録画予約にはEPG(電子番組表)が利用できる。表示は1チャンネル分ずつと、PC用ディスプレイに表示した番組表と比べると一覧性は劣るが、DVDレコーダーでもこのタイプは少なくない。テレビの前でリモコン操作で手軽に……という意味では悪くないし、当然だがEPGを使わない予約よりはずっと便利だ。PCで予約した番組も含めて予約一覧も表示できるため、「あの番組は録画予約したかな?」という場合の確認にも使える。

photo EPGは1チャンネルずつの表示だが、情報量は非常に多い。番組を選んで決定すると、さらに詳細な番組情報が表示され、録画予約を実行できる。録画画質の設定ももちろん可能だ
photo もちろん、パソコン側で予約したものも一覧に含まれている。この機能もかなり有用ではないだろうか

 操作性や一覧性に不満がないわけではないが、そもそも大量の録画予約はPCで行えば良いこと。テレビの前から移動せず、録画予約や予約の確認できる点は便利な連携機能として評価できる。また、以前から「AVeL Link Advanced Server」は、MPEGファイルに関しては再生停止位置を記憶できる仕様になっており、この点でもDVDレコーダーに近い操作性を実現している。

 連携機能はあくまで同社製TVチューナーカード/ユニットが対象になるが、機能的はなかなか魅力的。「録画はHDDがどんどん追加できるパソコンで、でも再生はリビングでリラックスして……」、というスタイルを実現したい人には、この連携機能が魅力的だろう。

USB-HDDもサポート

 このほか「AVLP2/G」は、USBマスストレージクラスのHDDやフラッシュメモリなどに保存されたファイルの再生もサポートしている。永久保存版の動画ファイルなどは、USB-HDDにライブラリ化しておき、見たいときにさっと繋いで再生といったことも可能だ。長期の旅行などなら「AVLP2/G」とUSB-HDDをお供にし、旅先で撮りためたドラマや映画をテレビでゆったり楽しむ、といったトランスポータブル的な使い方にも十分耐えるサイズだ。

 不満点を挙げるとすれば、パソコンと比較しても、家電のDVDレコーダーなどと比較しても、操作性にクセがある点。これは、「AVLP2/G」だけでなく、メディアプレーヤー全般に言えることだ。ただし、既に触れたとおりサーバソフトは「AVeL Link Advanced Server 2」に1本化できそうなので、サーバソフトごとに画面や操作性が異なるという不便さは解消できそう。「AVeL Link Advanced Server」に関しては、今後のバージョンアップにも期待したい。

 「AVLP2/G」は、単に従来製品からDVDドライブを取り去っただけといえばそれまでだが、縦置きを可能にしたことで、設置場所を選ばなくなったのは大きなメリットだ。このサイズなら、テレビの側に置けないという人はそうはいないだろうし、無線LAN対応のメリットも大きい。メディアプレーヤーは欲しいが、設置スペースの都合で購入を踏みとどまっていた人、あるいは「DVDドライブは余計だよ」と思っていたような人には、ようやくうってつけの製品が登場したといえる。

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