最新テクノロジとコストパフォーマンスを両立──富士通「FMV DESKPOWER CE70」(2/2 ページ)

» 2005年02月09日 20時23分 公開
[平澤寿康,ITmedia]
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「MyMedia」が進化してコンテンツに簡単アクセス可能

 DESKPOWERシリーズには、各種コンテンツを集中管理できるメディアコントロールソフト「MyMedia」がプリインストールされているが、春モデルの「MyMedia」最新バージョンはより扱いやすく改善された。

 基本的なユーザーインタフェースは従来と同じだが、MyMediaの各機能を選択する操作で、画面最下部にそのときにできるリモコン操作のガイドが表示されるようになった。

 画面を見ながらリモコンのどのボタンを押せばよいか直感的にわかるため、マニュアルを見なくとも、操作で戸惑うことがなくなった。一見地味な進化ではあるが、これがあるだけで、操作性が大幅に向上する。

新バージョンのMyMediaでは画面の下にそのときにリモコンで行える操作の一覧と、その操作を行うために押すボタンの位置が表示される

 ただ、若干気になる点もある。MyMediaでは、テレビの視聴やDVD-Videoの再生などの各機能を呼び出すと、それぞれをコントロールする別のアプリケーションが呼び出されるため、それ以降はリモコンではなくマウスを利用して操作しなければならない。

 MyMediaが、せっかくリモコンだけで簡単に操作できるように工夫されているにもかかわらず、呼び出した機能によってマウス操作が必要になってしまうのでは、操作の統一性という点で問題がある。

 別アプリケーションを呼び出しているという構造上難しいかもしれないが、今後は呼び出されるアプリケーションも完全にリモコンのみで操作できるように進化してもらいたい。

スペック重視ながら価格も満足

 PrescottコアのPentium 4やDDR2など、コスト的にやや不利となるパーツを採用しているものの、CEシリーズがバリューからミドルレンジをカバーするラインアップということもあってか、この新しいCE70シリーズもコストパフォーマンスを重視する市場で競える実売価格がついている。

 17インチ液晶ディスプレイが付属するCE70K7で24万円弱、19インチ液晶ディスプレイが付属するCE70K9で27万円弱と、スペック重視の最上位モデルということを考えても十分魅力的だ。

 また、3D描画能力が大きく向上しているという部分は、3D描画のゲームを楽しみたいと思っている人にとって大きな魅力となるだろう。比較的安価な製品でもスペック面で妥協したくないという人にお勧めしたいマシンだ。

CE70K9についてくるディスプレイには3Dスピーカーシステムを採用。背面はサブウーファーをそなえたユニークな形状になっている
Pentium 4 540とIntel 915GにPC3200メモリ1Gバイトと160GバイトのHDDを組み合わせたシステムと比較したPCMark04のスコア
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