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レビュー
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| メモリ | DDR2-533/512Mバイト |
| グラフィクスカード | GeForce 6600 |
| HDD | 250Gバイト×2(RAID 0) |
動画エンコードのテストは、マルチスレッドに対応していないエンコードソフトとして「Aviutl」を、マルチスレッド対応のソフトとして「TMPGEnc」と「Windows Media Encoder 9」を使って、条件を変化させて測定してみた。
エンコードのソースには、3分16秒のMPEG-2実写映像を使用している。エンコード時にはインタレース解除のみをデフォルトのフィルタ設定とし、リサイズやフレームレートの変換などは行っていない。
| (単位 秒) | RA73P(Pentium D 830) | RA72P(Pentium 4 570J) |
| AviutlでDivXへエンコード(フィルタなし) | 220 | 179 |
| AviutlでDivXへエンコード(フィルタあり) | 1524 | 1259 |
| TMPGEncでDivXへエンコード(マルチスレッド有効) | 164 | 152 |
| TMPGEncでDivXへエンコード(マルチスレッド無効) | 201 | 163 |
| WindowsMediaEncoderでWMV9へエンコード | 460 | 514 |
| シーク(Aviutlのみ) | 201 | 201 |
| シーク(TMPGEncを実行しながら) | 203 | 224 |
最初のテストはAviutlでMPEG-2をDivXに再エンコードする処理。インタレース解除のみの場合と、時間軸フィルタやWavelet 3DNR Type-Gなどの重たいフィルタを掛けた場合の2パターンでエンコードにかかった時間を測定した。
MPEG-2ファイルの読み込みは、Aviutlの入力プラグインとして「m2v」を利用している。DivXのエンコード設定は、品質ベースの1パスエンコードで、品質は90%に設定。BフレームやQピクセルの設定はオフである。
Aviutlによるエンコードの結果は、圧倒的にPentium 4 570Jが有利である。重たいフィルタ類もマルチスレッド処理には対応していないため、せっかくのデュアルコアもその実力を発揮できないようだ。ちなみに、エンコード時のCPU使用率は約50%で、半分はほぼ休んでいる状態だった。フィルタの有無を変えても同様である。
次に、TMPGEncを使ってテストを行った。インタレース解除以外のフィルタは使用せず、TMPGEncの設定でマルチスレッドを有効/無効に変化させて、それぞれで測定している。エンコードは、Aviutlのテスト同様、DivXへの再エンコードである。
このテストでも、マルチスレッドの有効無効にかかわらず、Pentium 4 570Jが有利であった。マルチスレッドを無効にした状態では、クロックが遅いPentium Dはエンコード時間が大幅に増えてしまい、大差を付けられている。TMPGEncを使ってエンコードしているときのCPU使用率は、マルチスレッド有効で約70%、無効の場合は約50%だった。マルチコアであっても、それほど効率よくは2つのコアを利用できていないようだ。
次に、WMVへのエンコードである。WMVも品質ベースの1パスエンコードを行い、品質は「90」に設定した。このテスト結果は、Pentium Dの大勝ということになった。エンコード中のCPU使用率は93%前後を示しており、デュアルコアCPUのパワーをフルに使えているようだ。休んでいる時間がなければ、2つのコアを持つPentium Dに分があるということだろう。
最後に、エンコードのソースにしたファイルを、初めから最後までシークさせるテストを行った。シークはAviutlで行い、キーボードの右カーソルキーを押したまま、先頭のフレームから最後のフレームまで到達する時間を測定した。なお、キーリピートは、最高速にしてある。
Aviutl単独でテストを行った場合、シークにかかる時間は両者に差がなかった。ところが、バックグランドでTMPGEncによるエンコードを行いながら、シークテストを行うテストでは、Pentium Dの結果がほとんど変化しなかったのに比べ、Pentium 4 570Jは1割ほど時間が延びてしまった。デュアルコアCPUの真骨頂は、このように複数の重負荷作業を同時に行うときに発揮されることを示したいい例だろう。
このように、単純なシングルタスクの処理を行うような使い方なら、高クロックのPentium 4を搭載したモデルを選んだほうが賢明だが、WMVへの再エンコードをメインとする場合や、エンコードしながら編集するなど、複数の作業を1台のPCで行うことが多いユーザーは、この記事で示したように、デュアルコアの実力を享受できるはずである。そして、そういった使いかたこそ、インテルが提唱する「デジタルホームプラットフォーム」で想定している使い方でもあるのだ。
[寺崎基生,ITmedia]
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