iTMSから登録できる番組は英語で放送ばかりだが、日本語での放送も徐々に行われつつある。
デジオやケロログ、「livedoorネットラジオ/ねとらじ」をはじめ、Seesaaブログなどがポッドキャスティング用RSSフィードの提供を開始している。人力検索サイト「はてな」を運営する「はてな」は社内会議をポッドキャスティングで放送することを考えているという(関連記事:「はてな」という変な会社)、(関連記事:音声版ブログ? 「ポッドキャスティング」)。
iTunes 4.9では「詳細設定」-「ポッドキャストを登録」から、直接ポッドキャストのRSSフィードを読み込むことができる。読み込みが終了すれば、iTMSから受信したポッドキャストと同様に扱うことができ、右クリックで番組の更新チェックを行うこともできる。
これまでのiTunesではRSSフィードを読み込むことができなかったので、iPodderやPodCast野郎のようなツールを使ってPCにダウンロードし、iTunesにプレイリストの1つとして登録する必要があったことを考えると、手軽にポッドキャストを楽しめる環境が提供されたといえるだろう。
これまでにも「音声版ブログ」などとしても注目されてきたポッドキャストだが、iTunesが正式に対応したことによって、音楽を持ち運ぶように、iPodで音声のコンテンツを持ち運ぶという楽しみ方が脚光を浴びるだろう。日本語の放送については、番組中に楽曲を流す際の著作権処理(著作隣接権)をどうするかなどの問題もあるが、それでもiTunes+iPodという大きなフィールドを得たことによって、ポッドキャスティング自体の認知度が高まることは間違いない。
主要メディアの制作する番組をポッドキャストで楽しむというのも1つの活用法だが、個人の配信する「声日記」といったような、草の根的な番組の広がりも期待できるのがポッドキャスティングの楽しみなところだ。
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