PCパーツショップに行ったさい、ことあるごとに売れ筋のCPUを尋ねるのがくせになっているが、今年に入ってからは少なくともアキバではAMDとインテルが五分五分で売れていると感じている。
とくにヘビーユーザーの来客が多いショップほど、Socket 939タイプのAthlon 64を挙げる声が多い。「よく調べて買うお客さんはAthlon 64や64 X2を選ぶ傾向がありますね」(高速電脳)とのこと。
AMD系CPUが売れるのに伴って、マザーボードもSocket 939系の人気も高まっている。なかでも10月に入って飛ぶように売れたというのがDVIを標準で搭載するタイプ、たとえばMSI「RS482M4-ILD」だ。micro ATXのため拡張性がやや制限されるが、売り切れてしまうショップがかなり多く出た。
Socket 939系マザーで、DVIをオンボード搭載するのはMSI「RS482M4-ILD」が初めて。また、ASUS「A8N-VM CSM」はチップセットに「GeForce 6150」を採用したことでも注目を集めている。どちらもアナログRGBコネクタを併設しており、アナログ/デジタルでデュアルディスプレイ環境が構築できる。
上記を共に入荷したクレバリー1号店は「Athlon 64でマシンを構築するなら、高い3D描画性能にさしてこだわらないユーザーでもグラフィックスカードをきちんと揃えなければならない現状がありました。非ゲーマーのAMDファンにとって、DVIオンボード搭載は待ちに待った機能ということでしょうか。もちろんグラフィックスカード代が浮くので、ライバル製品に比べて多少高くても購入するユーザーが多い傾向ですね」と話す。
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