性能でPentium XE 955を圧倒したAthlon 64 FX-60であるが、コストパフォーマンスと電力効率はどうだろうか。ただ、Athlon 64 FX-60のようなエンスージアスト向けのCPUは「10万円超え」といったCPUとしては驚異的な価格設定がされており、あまりコストパフォーマンスについて語っても意味がない。一応、コストパフォーマンスを比較したグラフを掲載しておくが、あくまで「参考程度」と考えていただきたい。
なお、価格に関しては原稿執筆時点(1月1日時点)では明らかでなかったため、1月1日時点におけるAthlon 64 FX-57の価格で計算してある。Pentium XE 955の価格が明らかではないのもこれまでと同様で、こちらもPentium XE 840の999ドルを適用している。
Pentium XE 955(3.46GHz,DC,HT) | Athlon 64 FX-55(2.6GHz) | Athlon 64 FX-57(2.8GHz) | Athlon 64 FX-60(2.6GHz) | |
基準価格(米ドル) | 999 | 827 | 1031 | 1031 |
参考日本円(1ドル=120円) | 119880 | 99240 | 123720 | 123720 |
どれもメインストリーム向けのCPUと比べてコストパフォーマンスはかなり低い。どれがお買い得、という考察をするのは「意味のない」ことがある意味よくわかる。実際、こうした製品を買うユーザーは、絶対性能を最優先するので、コストパフォーマンスはあまり注意を払う必要はない。
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