Prius One AW33Pのメイン機能となると、やはりTV機能である。
AW33Pが搭載する17インチ液晶ディスプレイは、コントラスト比 600:1、1280×1024ドット表示(SXGA)対応のパネルを採用し、単体でも十分にハイクオリティな映像を提供してくれる。さらに、液晶画面の前にラスターパネルなる日立独自のパネルが装着されている。
このラスターパネル、一見普通のアクリル板のように見えるのだが、実際に装着すると映像にツヤが出て、質感がレベルアップするように見える。このパネルはマグネットで固定されているだけなので、PCとして利用する場合に映り込みが気になるときはパネルを取り外して使用することもできる。たとえばTV・DVD・映像視聴時はパネルを付けてグレア(光沢)状態に、PC使用時は取り外してノングレア状態に、と用途に合わせて使い分けられる。
TVチューナーカードは、ピクセラ製「PIX-CTV100PW」。CONEXANT製CX23416を搭載したハードウェアエンコードモデルである。なお、上位機種となる20インチワイド液晶一体型のAW35P(実売価格:20万円前後)にはゴーストリダクションや3次元Y/C分離回路などの高画質化機能も備わり、最上位のAW37P(実売価格:26万円前後)には加えて、地上デジタル放送チューナーも搭載される。
AW33Pには、よくある高画質化機能が搭載されていない(「くっきりシャープ ソフトウェアフィルター」という画像をくっきり表示させるためのフィルタのみ実装)のは残念なところだが、たとえば筆者が住むマンションのようにケーブルTVを導入しているのところもあるだろうから、必ずしもゴーストリダクションなどを必要としない場合もある。また、受信状態がいい場所で使用するのなら問題はないかもしれない。
TV視聴・録画は、前モデルでも搭載されていた「PriusNavistation4」にて行う。トップメニューでは、いろいろなタイプ別コンテンツが3Dイメージで飛んでくるおもしろいインタフェースを採用している。
標準画面では、視聴中の画面下半分に番組表や予約一覧、そして録画した番組リストなどが表示できる。番組検索やおまかせ自動録画機能も搭載され、家庭用DVD/HDDレコーダー代わりに手軽に使うことができる。
TV視聴時には「拡大表示」や「ミニ画面」「全画面」などのモードを選択することができる。インターネットやメールをやりながらTVを“ながら”観するような場合は、ミニ画面を選ぶとよい。
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