ATIもNVIDIA同様、今年の展示はマザーボード用チップセットが目立つ。注目は新しいノースブリッジ「RS600」「RD600」だ。とくにRS600はチップセットにHDMIインタフェースコントローラを内蔵した初めてのチップセット。ATIのプライベートルームでも入り口近くの最も目立つスペースにRS600を実装したシステムに接続した大画面液晶ディスプレイにHD画質でコンテンツを再生するデモを行っていた。
インテル、AMD、そしてNVIDIAと同様、チップセットを開発するATIもプライベートブースに自社製品搭載マザーボートを多数展示している。注目はこのイベントにあわせて発表された統合型チップセット「Radeon Xpress 1100」シリーズ搭載マザーや「Socket AM2」「Intel Core2 Duo」対応を掲げたマザー。その中でも「HDMIサポート」などのユニークな仕様で注目を集めていた製品があった。
当然ながらグラフィックスカードの展示も行っている。とくに注目したいのがインテルのCOMPUTEX TAIPEI 2006キーノートスピーチでATIがデモを行ったHavok FXによる物理演算のアクセラレーションだ。プライベートルームのデモではCrossFire構成のRadeon X19002枚とHavok FXの演算を行うRADEON X1600XTの「グラフィックスカード3枚」を組み込んだPCを使って物理演算の処理と3Dグラフィックの描画を行っていた。
この業界で「Yamato」といえばAMDのノートPC向けプラットフォームリファレンスデザインを指す。ATIとAMDは共同でノートPC向けプラットフォームを開発しているが、COMPUTEX TAIPEI 2006では「Turion 64 X2」「Radeon Xpress 1100 Series」という新しい規格を組み合わせた「Yokohama」リファレンスデザインを展示していた。説明によると、次世代IGPで5時間のバッテリー駆動時間をめざすYokohamaプラットフォームは「Coming Soon」となっている。
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