武器売買っ!? アキバに“物騒なモノ”が出回る週末アキバPickUP!(2/4 ページ)

» 2006年07月15日 08時00分 公開
[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

水冷&空冷ハイブリッドのCPUクーラー「SILVER KNIGHT」

 調査当日の金曜日はアキバの気温が日中に36度を超え、クーラーが効いたショップから出たくなくなるほど暑かった。そんな真夏日を象徴するように、冷却関連の新製品が複数のショップを賑わせていた。

ドン・キホーテ秋葉原店の温度計。14時頃は36度を超えていた

 木曜日に登場したのは、EVERCOOLのCPUクーラー「SILVER KNIGHT」だ。価格は6000円弱で、在庫は潤沢。

 SILVER KNIGHTは、Socket 754/939/940とLGA 775に対応するCPUクーラー。側面に小型の水冷ポンプを搭載しており、本体の銅製パイプの中を冷却液が巡回する仕組みになっている。パイプから送られた熱は、フィンと9センチファンによって冷まされる。本体サイズは、(幅)130ミリ×(奥行き)126.5ミリ×(高さ)165ミリ。

 売れ行きはアキバ全体で軒並み好調とのことで、PCパーツショップ・CUSTOMは「ヒートパイプよりも効率的に熱を運べるので、CPUに熱がこもりにくいのが受けています」という。

 ただ、冷却液をユーザーが注入するなど、組み込みやメンテナンスの手間がかかることから、ビギナーにはお勧めしにくいとの意見も聞いた。「マザーボードに固定したまま冷却液を補填するのは難易度が高いです。気泡が入ると冷却効率が著しく落ちるので、普通の水冷キットを経験してから手を出すのが賢明だと思います」(某ショップ)とのこと。

EVERCOOL「SILVER KNIGHT(WC-601)」。冷却液は密封していてもタンクやチューブから蒸発していく。定期的にタンクの水量をチェックして補填することが肝心だ

 複数のショップではSILVER KNIGHTの好調な売れ行きを歓迎しつつも、製品のトラブルを懸念する声が漏れ聞こえてくる。「2002年にも水冷システムを利用したCPUクーラーが登場しましたが、液漏れがひどく、サポートに大変苦労しました」と、PCパーツショップ・CUSTOMは語る。店員さんたちの頭にある製品は、プロサイド製「BLUE ICE(CP-100)」。こちらは2002年に登場した製品だが、CPUクーラーの両サイドに小型ポンプを搭載しており、コンセプトがSILVER KNIGHTとよく似ている。人によっては長所も短所もダブって見えてしまうらしい。

 しかしその一方で、上のような指摘は杞憂だとするショップもある。T-ZONE.PC DIY SHOPは「水冷キットの精度が上がり、有名メーカーの製品で液漏れするトラブルは大幅に減っています。現在なら製品不良で痛い目を見ることも滅多にないでしょう。その点に関しては安心して買ってください」と自信を見せる。

製品:EVERCOOL「SILVER KNIGHT(WC-601)
入荷ショップ
クレバリー1号店5748円
フェイス秋葉原本店5770円
PCパーツショップ・CUSTOM5780円
TSUKUMO eX.5980円
高速電脳5980円
T-ZONE.PC DIY SHOP5980円

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