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レビュー2006年08月30日 15時00分 更新
HDD搭載モデルに待望のワンセグチューナーが!──ソニー「VAIO type U VGN-UX70」 (2/2)ゼロスピンドルモデルで好評を博したワンセグチューナーをついに搭載VGN-UX70の最大の特徴は、ワンセグチューナーに尽きるだろう。本体背面に取り付けられた幅3センチ足らず、長さ10センチほどのへら状のアンテナを180度回転させて利用する。本体背面のアンテナ収納部は邪魔になることもなく、また、回転もスムーズで取り回しはよい。 ワンセグ放送の視聴用ソフトウェアは「VAIOモバイルTV」というソニー独自のもので、ワンセグ放送の視聴や録画、タイムシフト再生、予約録画、録画ビデオの再生機能などを備えている。iEPGによる録画予約機能も用意されている。 メインのインタフェースは画面の右端、または左端に沿う形で表示されるサイドバーで、番組画面、コントロールボタン、チャンネルリストとビデオリストが集約されている。番組画面の上にカーソルを置くと番組画面のサイズや表示方法を変更するボタンが現れる。このボタンを利用して、番組画面を独立した別ウィンドウに表示したり全画面表示にしたりすることが可能だ。このほか、現在視聴中のチャンネルの番組表と番組内容の詳細が表示される番組の詳細ウィンドウやデータ放送ウィンドウがあり、表示と非表示を切り替えできる。 画質は、電波さえきちんと受信できるならば画面の乱れやゴースト、ノイズが出ることもなく大変美しい。また、番組画面がサイドバーに組み込まれている状態や別ウィンドウを開いた状態では表示領域が小さいため、とくに画質のよしあしが気になることもないだろう。全画面表示では、ややぼやけが気になるところだが電波の受信状況が良好ならばブロックノイズが目立つこともなく、ディティールまで表示できている。ちょっと空いた時間に暇つぶしとしてワンセグ放送を視聴する目的ならば、不満に感じることはまずないだろう。 ![]()
ワンセグを利用するのはVAIOモバイルTV。VAIOのノートPCでワンセグチューナーを搭載するモデルはすべてこのソフトを使う。視聴だけでなく録画と予約録画も可能。保存した映像はローカルでのみ再生可能だ気になる受信感度だが、杉並区内にある2階建ての戸建てが多い住宅街の路上では7チャンネル受信できた。2階建て住宅の1階で窓にアンテナをぴったりと寄せた状態だと受信可能なチャンネル数は3チャンネルに減り、窓から1〜2メートルほど室内に入ると完全に受信不可能となった。杉並区よりも受信状況がよいとの情報があった目黒区自由が丘では、東急東横線自由が丘駅の高架状のホームでは8チャンネル、駅前の喫茶店の窓際から3メートル以内の範囲では3〜5チャンネル、それ以上室内に入ると受信できないという状況だった。これらのエリアでは、テーブルの上などにワンセグ放送を安定して受信できる状態で本体を固定できるならば音飛びや画面が固まることもなく、とても快適にワンセグ放送の視聴ができた。 電車で移動中の受信感度については、吉祥寺から渋谷を東西に結ぶ京王井の頭線を利用して渋谷に出て、JR山手線を目黒・品川方面に回って東京駅まで移動し、さらに東京駅から中央線を使って吉祥寺まで戻る「一筆書き」ルートを週末の午後に走ってみた。 高架化がほとんどされておらず主に地表を走る井の頭線では、音飛びや画面の固まりがひどく、聞き取れない台詞や見逃した場面がかなり頻繁に発生した。また、場所によっては分単位で受信できなくなることもあって番組の内容を継続して理解することが難しかった。今回走ったルートが高架になっている山手線と中央線では、恵比寿や目黒、お茶の水、四谷などホームがトンネル状になっている駅で受信できなくなってしまうものの、瞬断が起こることはごくまれで台詞を聞き逃すこともなく番組を視聴できた。また、東急東横線の渋谷駅から自由が丘駅までの約10分ほどの高架区間でもワンセグ放送の受信はスムーズだった。 サンプル数が少ないので断言はできないが、通勤・通学時などにワンセグ放送を視聴することを目的としてVGN-UX70の購入を検討するならば、利用している沿線が高架化されているか否かはかなり重要なチェックポイントとなる。さらに付け加えるならば、ワンセグ放送を受信し続けた状態での標準バッテリーの連続駆動時間は3時間足らずだったことも覚えておいてほしい。 そのほかの機能は従来モデルと同じで、本体のみで利用できる機能はUSB 2.0、IEEE 802.11 a/b/g対応無線LAN、Bluetooth、指紋センサー、2基のWebカメラ、メモリースティックDuo(含むPRO)用カードスロット、CFカードスロットなど。同梱されるポートリプリケーターを装着することでIEEE1394、10Base-T/100Base-TX LAN、外部ディスプレイ出力、FeliCaポートが利用できる点も旧モデルと同様だ。 VGN-UX70は、旧モデルの取り扱いに優れた完成度が高い筐体デザインとコンパクトな筐体には不似合いなほどの豊富かつ最新の機能はそのままに、ワンセグチューナーを内蔵した小型モバイルPCだ。なにかと制限が多いPDAや高機能携帯端末は使いにくいが、いくら軽量でもノートPCを持ち歩くのもしんどいよぅ、という欲張りなユーザーにぴったりな製品といえるだろう。 ![]() ![]()
ワンセグチューナー以外で筐体に実装されているインタフェースなどVGN-UX50と同じ。CFカードスロットにメモリースティックスロット、USB 2.0が本体に用意されている。指紋センサーと2つあるMOTION EYEカメラも同じだ
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