前面のカバー内に、USB 2.Oやメモリカードスロット(SDメモリーカード/メモリースティック/xDピクチャーカード兼用)、光学式ドライブといった使用頻度の高いものを配置したボディデザインは従来通りだ。20インチワイド/32インチワイド液晶を選択すると、D4入力端子や出力15Wのサブウーファーが搭載されるため、HDD/DVDレコーダーやハイビジョン対応ビデオカメラなどを接続して映像と音声を楽しむという使い方もできる。
付属のキーボードとマウスはどちらもワイヤレス仕様で、本体から約3mの距離内で利用可能だ。キーボードは未使用時に本体下部のスペースにすっきりと収納できるうえ、キーボードの収納や引き出しの動作に合わせて、電源のオフ/オンや休止状態への移行/復帰が自動的に行えるのは気が利いている。キートップは高さを抑えたものを採用しているが、キーを強めにタイプしても全体がたわむことがなく安定感があり、入力はストレスなく行える。 従来モデル同様、液晶ディスプレイ上部にはちょっとした小物類を置けるガジェットスペースを装着できる。未使用時にマウスやリモコンを置いておけるのは便利だ。
VALUESTAR G タイプWは、電源オンから約2秒でTV映像を表示する機能や、Blu-ray Discドライブを利用したハイビジョンムーブ機能など、デジタル放送の利便性が高い製品に仕上がっている。液晶テレビやHDD/DVDレコーダー、デスクトップPCの機能を1台にまとめており、設置スペースや予算の面でも魅力は高い。性能と使い勝手に妥協のない液晶一体型PCとして、この秋注目したいモデルだ。
BTO内容と項目 | |
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CPU | Pentium D 820(2.8GHz) |
メモリ | 1024Mバイト(512Mバイト×2) |
HDD | 500Gバイト(250Gバイト×2) |
RAID | RAID 0 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
液晶ディスプレイ | 20インチワイド(光沢) |
画面解像度 | 1360×768ドット |
TV機能 | 地上・BS・110度CSデジタル/アナログ |
無線LAN | なし |
OS | Windows XP Media Center Edition 2005 |
そのほか | PC3年間メーカー保証サービスパック |
価格 | 32万8020円(キャンペーン非適用) |
価格は2006年10月6日現在 |
電源オフの状態から待たされることなくデジタル放送の視聴が行えるVALUESTAR G タイプWは、液晶テレビの代わりとしてもストレスなく活躍してくれる実力を持っている。そこで、リビングに置いてテレビやDVDビデオの視聴を行うための1台として構成してみた。
まず、モデルの性格をも大きく変える液晶ディスプレイだが、せっかくデジタル放送が視聴できるのだから、アスペクト比16:9の液晶パネルを選ぶことにした。大きさに関しては、液晶テレビの主力サイズと同じ32インチワイドも魅力的なのだが、パソコンとしての使い勝手と価格を考慮し、20インチワイドを選択した。20インチワイド液晶は、32インチワイド液晶と解像度が同じため、Windowsの使い勝手に大差はない。17インチ液晶よりも視野角が広く、色再現域も広いスーパーシャインビューEX2液晶を採用しているのもポイントだ。
CPUは、液晶ディスプレイの種類によって選択肢が変わってくるが、20インチワイド液晶は最小限の追加投資でデュアルコアCPUのPentium D 820(2.8GHz)が選択できるので、そちらをチョイスするのがおすすめだ。光学ドライブやTV機能、OSは固定となっているため、メモリやHDD容量、延長保証の有無を予算に合わせて選択するとよいだろう。
BTO内容と項目 | |
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CPU | Celeron D 352(3.20GHz) |
メモリ | 512Mバイト(512Mバイト×1) |
HDD | 400Gバイト |
RAID | なし |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
液晶ディスプレイ | 17インチ(光沢) |
画面解像度 | 1360×768ドット |
TV機能 | 地上デジタル/アナログ |
無線LAN | なし |
OS | Windows XP Media Center Edition 2005 |
そのほか | なし |
価格 | 22万9215円(キャンペーン非適用) |
価格は2006年10月6日現在 |
デジタル放送対応PCは高価なものが多いが、VALUESTAR G タイプWの場合、選択するBTOメニューによっては価格を抑えることも可能だ。ここでは、価格を重視しながらも、地上デジタル放送の録画に十分対応できる個人用PCを想定した。
価格重視のため、液晶ディスプレイは17インチ液晶パネルを選択した。アスペクト比5:4のスクエア液晶パネルなので、アスペクト比16:9のワイド映像を使用した地上デジタル放送との親和性は高くないが、映像の左右をカットして全画面表示を行ったり、ほかのアプリケーションを使いながらウィンドウ表示モードで利用できる点は要注目だ。
CPUはCeleron D 352(3.20GHz)、メモリは512Mバイトといずれも最小構成を選択したが、HDDは地上デジタル放送の録画に配慮して、少し多めの400Gバイトにしている。光学ドライブはDVDスーパーマルチなので、録画したデジタル放送をハイビジョンそのままの画質でムーブすることはできないが、720×480ドット/10Mbps以下にダウンコンバートしてDVD-RAMにムーブすることは可能だ。地上アナログ放送については、DVD-RAMへのダイレクト録画も行える。
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