GeForce 8800 GTXの推奨電源容量は、XFX「PV-T80F-SHF9」に従うと、1枚装着時で625ワット以上、SLI構築時で800ワット以上となる。これまで主流だった500ワット台の電源ユニットでは電力が不足する可能性が高い。加えて、GeForce 8800 GTXは6ピンの補助電源コネクタを2基備えているので、1枚挿しで使う場合も「SLI Ready」の電源ユニットが必要になる。さらに、8800 GTXでSLIを構築する場合は、さらに2基の6ピンコネクタを追加しなければならない。
このため、今後需要が急増すると思われる大容量電源について、ショップがお勧めする人気製品を聞いて回った。
USER'S SIDE秋葉原本店は「容量も大切ですが、電力を安定して供給できる信頼性がより重要です。ATXタイプなら、AntecのTRUE POWER TRIOシリーズがお勧めですね。試用したところ、8800 GTXの1枚挿しでほかは標準的なパーツ構成の場合、定格550ワットタイプでも問題なく動きました」と話す。
一方、容量重視で1キロワット電源を推すショップも多かった。TSUKUMO eX.は「8800 GTXでSLIを構築するなら1キロワット電源が当たり前になるでしょう。グラフィックスに投資するなら、それを支える電源も豪勢にしないといけません」と語る。
そして最も支持が高かったのはZippy製の電源。T-ZONE.PC DIY SHOPは「安定性が高いうえに、大容量モデルがそろっています。上位の定格850ワットモデルなら、SLIでも大丈夫でしょう」という。高速電脳も「サーバーマシンで定評があるメーカーなので信頼できます。高価な製品ですが、安心して使えるメリットは大きいですよ」と評価していた。
GeForce 8800 GTX搭載カードの価格は8万円台に落ち着いたが、電源も入れると結局は10万円コース……。
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