先週、x86アーキテクチャで初のクアッドコアCPU「Core 2 Extreme QX6700」が複数のショップに入荷した。先行してバルク品が火曜日に登場し、木曜日からリテールパッケージが出回るようになった。価格は13万円前後で、売り切れするショップも多かったが、取扱店が多いため、来週以降も入手しやすい状況になっている。
Core 2 Extreme QX6700はLGA775対応のCPUで、動作クロックは2.66GHzとなる。4Mバイトの2次キャッシュ(2つのコアが共有)×2の計8Mバイト搭載しており、1066MHzのFSBをサポートしている。Core 2 Duoのダイをふたつ内蔵することでクアッドコアを実現しており、TDPもデスクトップ向けCore 2 Duo(E6700以下)の2倍にあたる130ワットに達する。
(※記事初出時、L2キャッシュの構造が「4コア共有の8Mバイト」と記載されておりましたが、正しくは「2コア共有の4Mバイト×2」になります。お詫びして訂正いたします)。
先週のリポートでお伝えしたように、クアッドコア対応のマザーボードはすでに出回っており、使用環境は整っている。TSUKUMO eX.では、同CPUとIntelのマザーボード「DP975XBX2」、GeForece 8800GTX搭載カードを組み込んだデモ機を展示しており、その高性能ぶりが体感できる。ちなみに、CINEBENCH 9.5でのレンダリング処理は16秒で完了した。同ショップによると、Core 2 Extreme X6800では27秒かかったという。
従来のハイエンドCPU「Core 2 Extreme X6800」は、動作クロックが2.93GHzで、4Mバイトの2次キャッシュを搭載している。全体的にQX6700よりも低いスペックと思えるが、各ショップはQX6700より3000円程度低い、ほぼ同等の価格で販売している。
パソコンショップ・アークによると、「インテルからも価格改定の情報はありませんし、今後もQX6700と同程度の価格で推移していくでしょう」とのことだ。価格が据え置きになる理由について、TSUKUMO eX.は「まだクアッドコアに対応したゲームが登場していないので、動作クロックの高いX6800はゲーマーに根強い人気があります。今QX6700を購入するのは、ベンチマーカーなど、一握りの人ですから」と話す。
なお、先行して出回ったバルク品について、一部のショップで不具合が起きやすいという噂が流れていた。某ショップは「バルク品はマザーボードとの相性が出やすいらしいです。万全を期すなら、いまはパッケーアジ版を手に入れるほうがよいでしょう」という。
製品: | Intel「Core 2 Extreme QX6700」 |
入荷ショップ | |
フェイス秋葉原本店 | 12万9700円※バルク品 |
パソコンショップ・アーク | 12万9700円 |
ツートップ秋葉原本店 | 12万9780円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 13万4400円 |
BLESS秋葉原本店 | 12万8980円(売り切れ) |
高速電脳 | 13万800円(売り切れ) |
TSUKUMO eX. | 13万4780円(売り切れ) |
ドスパラ秋葉原本店 | 13万6980円(売り切れ) |
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