ここでは印刷およびコピーの速度を実際に計測した。印刷のテストは、Word 2003からJEITA J1(モノクロ)とJEITA J5(カラー)のプリンタ用標準テストパターンを出力した。ドライバの設定は標準で、変更は加えていない。なお、テストを実施したのは製品版に近い試作機だったため、実際の製品では計測結果に差が出る可能性があることをお断りしておく。
モノクロプリント/コピー(すべてA4) | |
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ファーストプリント | 19秒 |
ファーストコピー(原稿台使用) | 18.31秒 |
ファーストコピー(ADF使用) | 24.41秒 |
31部プリント | 4分25秒94 |
10部プリント | 1分30秒90 |
両面10部プリント | 3分03秒24 |
10部プリント(ファーストプリント含めず) | 1分26秒79 |
10部コピー(原稿台使用) | 2分13秒35 |
両面10部コピー(ADF使用) | 4分28秒46 |
10部コピー(ADF/ファーストコピー含めず) | 4分26秒56 |
カラープリント/コピー(すべてA4) | |
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ファーストプリント | 43秒24 |
ファーストコピー(原稿台使用) | 45秒90 |
ファーストコピー(ADF使用) | 47秒16 |
23部プリント | 12分40秒73 |
10部プリント | 5分12秒32 |
両面10部プリント | 11分08秒18 |
10部プリント(ファーストプリント含めず) | 5分06秒24 |
10部コピー(原稿台使用) | 5分10秒46 |
両面10部コピー(ADF使用) | 10分18秒26 |
10部コピー(ADF/ファーストコピー含めず) | 10分16秒32 |
テストに使用したPCのスペック CPU:Athlon 64 3200+(2.0GHz)、メインメモリ:512Mバイト、HDD:Seagate Barracuda 7200.7(ST3160021A/160Gバイト)、OS:Windows XP Professional(SP2)
結果を見ると、プリンタドライバの標準設定では公称値に遠くおよばず、モノクロで約7ppm、カラーで約1.8ppmという数値になった。ADFや両面印刷ユニットの利用時には、さらに速度が低下する。もちろん、印刷とコピーの設定をより低い品位に設定すれば出力は高速化されるが、画質も損なわれるので、用途に応じて設定を使い分けるのがよいだろう。一般的には標準設定で使われることがもっとも多く、そうした場合には上記のような速度が出ると考えてほしい。価格的にこの程度の速度であれば、十分なパフォーマンスと言える。
標準価格は2万2800円と安価なうえ、同社が定期的に展開しているキャンペーン時には1万円台まで価格が下がることもある。オフィスで運用する場合、レーザー機と比べてはるかに少ないページ数でインクがなくなってしまうため、予備のインクを買いためて常備しておくことが必須だが、この価格でスタンドアロンのFAX機能まで搭載していることを考えれば、買い得感は高い。ネットワーク対応や大容量給紙を実現するオプションも便利だ。
画質やスピードは実用レベルで、一通りの機能を備えた低価格なインクジェット複合機が欲しいというニーズに、本機なら応えてくれるだろう。
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