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安くてフル装備の複合機はいかが?――「デル オールインワンプリンタ966」お手ごろ価格でFAX付き(3/3 ページ)

» 2007年02月08日 11時00分 公開
[小川夏樹,ITmedia]
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低価格のインクジェット複合機としては不満のないスピード

 ここでは印刷およびコピーの速度を実際に計測した。印刷のテストは、Word 2003からJEITA J1(モノクロ)とJEITA J5(カラー)のプリンタ用標準テストパターンを出力した。ドライバの設定は標準で、変更は加えていない。なお、テストを実施したのは製品版に近い試作機だったため、実際の製品では計測結果に差が出る可能性があることをお断りしておく。

モノクロプリント/コピー(すべてA4)
ファーストプリント 19秒
ファーストコピー(原稿台使用) 18.31秒
ファーストコピー(ADF使用) 24.41秒
31部プリント 4分25秒94
10部プリント 1分30秒90
両面10部プリント 3分03秒24
10部プリント(ファーストプリント含めず) 1分26秒79
10部コピー(原稿台使用) 2分13秒35
両面10部コピー(ADF使用) 4分28秒46
10部コピー(ADF/ファーストコピー含めず) 4分26秒56
カラープリント/コピー(すべてA4)
ファーストプリント 43秒24
ファーストコピー(原稿台使用) 45秒90
ファーストコピー(ADF使用) 47秒16
23部プリント 12分40秒73
10部プリント 5分12秒32
両面10部プリント 11分08秒18
10部プリント(ファーストプリント含めず) 5分06秒24
10部コピー(原稿台使用) 5分10秒46
両面10部コピー(ADF使用) 10分18秒26
10部コピー(ADF/ファーストコピー含めず) 10分16秒32

テストに使用したPCのスペック CPU:Athlon 64 3200+(2.0GHz)、メインメモリ:512Mバイト、HDD:Seagate Barracuda 7200.7(ST3160021A/160Gバイト)、OS:Windows XP Professional(SP2)

 結果を見ると、プリンタドライバの標準設定では公称値に遠くおよばず、モノクロで約7ppm、カラーで約1.8ppmという数値になった。ADFや両面印刷ユニットの利用時には、さらに速度が低下する。もちろん、印刷とコピーの設定をより低い品位に設定すれば出力は高速化されるが、画質も損なわれるので、用途に応じて設定を使い分けるのがよいだろう。一般的には標準設定で使われることがもっとも多く、そうした場合には上記のような速度が出ると考えてほしい。価格的にこの程度の速度であれば、十分なパフォーマンスと言える。

イニシャルコストを減らしたいユーザー向きのビジネス向け複合機

 標準価格は2万2800円と安価なうえ、同社が定期的に展開しているキャンペーン時には1万円台まで価格が下がることもある。オフィスで運用する場合、レーザー機と比べてはるかに少ないページ数でインクがなくなってしまうため、予備のインクを買いためて常備しておくことが必須だが、この価格でスタンドアロンのFAX機能まで搭載していることを考えれば、買い得感は高い。ネットワーク対応や大容量給紙を実現するオプションも便利だ。

 画質やスピードは実用レベルで、一通りの機能を備えた低価格なインクジェット複合機が欲しいというニーズに、本機なら応えてくれるだろう。

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