ITmedia 現在使えるSideShowガジェットにはどのようなものがありますか?
森 Windows Vista標準のSideShowガジェットは、Windowsメールと連携してメールチェックが可能なものと、Windows Media Player 11と連携して音楽再生が可能なものの2種類があります。さらにOffice 2007をインストールすると、Outlookと連携して予定表などが確認できるガジェットが導入されます。あとは、β版になりますが、PowerPointと連携するガジェットも提供しています。今後提供予定のガジェットについて申し上げることができませんが、ギャラリーサイトではRSSリーダーを公開中です。
私がこの5つの中でとくに気に入っているのは、PowerPointのガジェットです。このガジェットをインストールすると、SideShowデバイス搭載のサブディスプレイにPowerPointのスライドが表示されるようになります。これにより、メインの液晶ディスプレイをクライアントに向けた状態で、プレゼンテーションをする自分は天板のサブディスプレイでスライドの内容を常に確認できるというわけです。
ベンソン PowerPointのガジェットは私もプレゼンテーションの際に、ぜひ活用してみたいですね。そのほか、W5FeのSideShowデバイスでは、ソリティアやバッテリー残量チェックの機能を標準搭載しているのは、先に話した通りです。マイクロソフトには、今後先進的なSideShowガジェットを提供していただけることを期待しています。
ITmedia SideShowに対応したW5Feをどのように使ってほしいですか?
ベンソン 私はSideShowをできるだけ多くのユーザーに使ってほしいと考えています。写真や音楽の再生機能、ゲームなどは友人や家族などのパーソナルユース、OutlookやPowerPointとの連携機能はビジネスユースなど、SideShowガジェットの種類によって活用法はまったく異なります。幅広いユーザーに、それぞれ思い思いの方法で利用していただき、SideShowの便利な機能が普及することを願っています。
森 SideShowではメールや予定表のチェックなど、ビジネス向きの機能が注目されがちなのですが、ベンソンさんと同じ意見で、音楽再生を筆頭に、個人で利用する場合でも利用価値は高いと考えています。使い方はあえて限定せず、ガジェットの数だけ自由に使っていただくのがいいでしょう。これからSideShowをより多くのユーザーの方に使っていただけるように、今後の開発や訴求についても頑張っていきたいです。
ちなみに、W5FeのSideShowデバイスはUSB 2.0でPC本体と接続されていますが、SideShowとPCを結ぶ通信プロトコルには制限がありません。したがって、今後は無線LANやBluetoothなどのワイヤレスでPCと通信するSideShowデバイスが登場する可能性もあります。
また、SideShowの機能はリモコンや携帯電話に組み込むこともできるため、今後の展開次第で非常に身近なデバイスに進化するはずです。たとえば、アメリカでは写真が好きな人が多いので、SideShowを利用して離れた場所のPCの写真データを表示するフォトフレームのようなものがCESの展示で人気を博していました。ASUS様には、それぞれのユーザーセグメントに対して新しい使い方を提案できるSideShow対応のハードウェアを一緒に考えていただければ、大変ありがたいです。
ベンソン SideShowは、IT産業の成果の1つと言えるでしょう。IT産業と言えば、新しい技術開発によるイノベーションの促進が大きなポイントです。いろいろなイノベーションがありますが、最も重要だと考えるのは、ユーザーにとってのベネフィットです。ASUSはその思いで世界初のSideShow対応ノートPCを開発しました。今後もマイクロソフトとともに市場のニーズを見極めつつ、機会があれば違った形のSideShowデバイスにチャレンジしていきたいです。
ITmedia SideShowをはじめ、さまざまな新技術を持つWindows Vistaですが、ASUSはさらに最上位エディションのWindows Vista Ultimateを搭載した「VX2」も投入していますね。
森 ご存じの通り、UltimateはWindows Vistaのすべてのエクスペリエンスが提供できる最上位エディションです。そして、VX2はハードウェア面もWindows Vista搭載ノートPCとしては最高のスペックを備えています。現時点で最高のWindows Vista体験ができるノートPCと言えるでしょう。Ultimateだけに提供される拡張機能の「Ultimate Extra」も大きなポイントです。今後、Ultimate Extraとしてさまざまな付加機能を提供していく予定なので、期待してください。
ベンソン VX2は、大好評のうちに完売したランボルギーニとの限定コラボレーションモデル「VX1」の後継機です。今回は限定モデルではないので、多くのユーザーがご購入いただけます。
スペック面はもちろんですが、イエローの塗装は48時間かけて4層塗装にしたり、ボディにレザーを張り付けたり、液晶ディスプレイのドット欠け保証を付加するなど、品質面でも最高級のモデルになっています。起動音をエンジン音するなどの遊び心にも注目してください。こちらもW5Feと同じように、店頭で触ってその質感を体感していただきたいですね。
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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年6月25日