凝ったデザインのボディも、FP241VWとFP94VWの特徴の1つだ。いずれもシルバーとブラックのツートーンカラーを採用し、アクセントとして液晶パネル部の左側に波線状のスリットを入れた操作ボタン類を配置している。ゲームのコントローラやヘッドフォン、Webカメラなどを引っかけるフックを標準装備するほか、FP241VWは上部に小物を置くための棚まで設けているのがユニークだ。店頭に多数の製品が並んでいても、一目でBenQの最新モデルと分かる個性的なデザインとなっている。
とくにFP241VWは、液晶パネル部の両脇を重厚感あるプレミアムメタリックフレームで挟み込むことにより、スタイリッシュな外観を演出しているのが見どころだ。フレームの前面にはヘアライン加工が施してあり、なかなか高級感がある。左右のフレームには厚みがあるため、横幅は700ミリと長いが、奥行きは135.6ミリと非常に短く、壁面に近づけてスマートに設定することが可能だ。画面の角度調整は、上12度と下5度のチルトに対応する。
FP94VWは、液晶パネルのサイズに見合った小型のスタンドを採用。横幅は490ミリ、奥行きは172ミリに収まっており、設置しやすい。液晶パネル部の両脇にFP241VWと同様のヘアライン加工を施すことで、外装に配慮しているのもポイントだ。こちらも上20度と下5度のチルト調整が行える。
インタフェースは、FP241VWが合計6系統、FP94VWが合計3系統の映像入力を備えている。PC入力は、2モデルともにデジタル用のDVI-D(HDCP対応)とアナログ用のD-Subを用意。AV入力に関しては、FP241VWがHDMI、コンポーネント、S-Video、コンポジットの4系統を装備し、FP94VWはHDMIのみを搭載している。
いずれもスピーカーは搭載していないが、HDMI端子から映像とともに入力された音声は、左側面のヘッドフォン端子から出力可能だ。さらにFP241VWはUSB 2.0ハブ機能も内蔵し、2基のダウンストリームポートを左側面に用意している。
なお、FP241VWは親子画面表示のPIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)に対応しているが、PC入力、HDMI入力、コンポーネント入力の組み合わせなど、PIPができないケースもある。詳細はBenQのWebサイトで公開されている資料(PDF)で確認してほしい。
操作ボタンは、液晶パネル部の左に縦一列で並んでいる。OSDメニューの操作は、MENU/EXITボタンで起動し、上下のボタンで項目を選び、ENTERボタンで決定するといった手順だ。輝度とコントラスト、画質モード、ゲーム用の画質モード(アクションゲーム、レーシングゲーム)、映像の入力切り替え、Perfect Motionの強度、PIP(FP241VWのみ)は、OSDを起動しなくても、各機能に対応したボタンから設定を直接変更できる。
画質の主な調整項目としては、輝度、コントラスト、シャープネス(5段階)、カラー設定を用意している。カラー設定では、色温度を標準、薄青、薄赤、ユーザー(RGBバランス)から選択可能だ。FP241VWは、AV入力時に色相と彩度の調整も行える。
スケーリング機能の搭載にも注目したい。液晶パネル解像度未満の映像信号を入力する場合、FP241VWはフルスクリーン拡大、アスペクト比を保持したままでの拡大、1:1表示の3種類から表示方法を選べる。FP94VWはフルスクリーン拡大とアスペクト比を保持したままでの拡大が選択可能だ。
さらに、FP241VWには、AV入力の映像をオーバースキャン(画面の上下と左右を数%カット)せずにアスペクト比を維持したまま100%表示できる機能が追加された。これにより、HDMIから入力した1080pの映像を1:1で表示できるようになったのは大きな改良点だ。
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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年9月30日