Intel P35マザーでDDR3とDDR2の違いを知る──ASUS「P5K3 Deluxe」「P5K Deluxe」イマドキのイタモノ(3/4 ページ)

» 2007年06月20日 10時46分 公開
[寺崎基生,ITmedia]

違いはメモリスロットの色と切り欠き位置だけか

 P5K DeluxeとP5K3 Deluxeを見比べてみると、前述のレギュレータヒートパイプの形状以外に、メモリスロットの色でも両者を識別できる。DDR2対応のP5K Deluxeが黄と黒メモリスロットを、DDR3対応のP5Kは、オレンジと黒のメモリスロットをそれぞれ用意している。メモリモジュールの形状を比べても分かるように、切り欠き位置が異なっているので、違ったメモリをスロットに装着してしまう心配はない。

 DDR2メモリとDDR3メモリでは、動作電圧が違っている。DDR2は1.8V動作であるのに対し、DDR3は1.5Vに引き下げられ、省電力化している。これに合わせてBIOSのメモリ電圧設定の値も両者で異なっており、P5K Deluxeが最低電圧1.80ボルトであるのに対し、P5K3 Deluxeは1.30ボルトとなっている。

対応するメモリが異なるP5K3とP5Kではメモリスロットの色も異なる。DDR2対応のP5Kは、黄と黒のコンビネーション、DDR3対応のP5K3は、オレンジと黒のコンビネーション。メモリモジュールの画像は、上がDDR2で下がDDR3。大きさや形状はほぼ同じで、切り欠きの位置が違っている。1Gバイトモデルの価格は、6月時点でDDR2が4000〜5000円程度、DDR3は3万円以上とかけ離れている

DDR3の動作電圧は1.5V、DDR2メモリの動作電圧は1.8Vとなっているため、メモリ電圧の設定範囲は当然ながら違う値になる

 両マザーボードには“ASUS Super Memspeed Technology”という機能が搭載されている。ASUSのグローバルWebサイトの情報によると、DDR2対応のP5Kで75%、DDR3対応のP5K3で90.6%というメモリスピードの改善を実現するものとされている。この機能によって、メモリバスクロックをP5K3 Deluxeでは1333MHzまで、P5K Deluxeでも1066MHzまで設定可能としている。オーバークロック関連の設定が充実していることも、ハイエンドマザーなればこそだ。BIOS設定では、“Advanced”の項目で[Ai Ovrclocking]を「Manual」に設定すると、各部の動作クロックや駆動電圧などを自由に設定できるようになる。FSBやメモリのクロックや駆動電圧、PCI-Expressのバスクロック以外に、ノースブリッジやサウスブリッジの駆動電圧の調整も可能だ。また、Windowsで利用できるツールとして、付属する「ASUS AI Suite」で自動オーバークロックの機能も利用できる。

オーバークロック関連のBIOS設定は細かい設定が可能だ。CPU、メモリ、PCI-Express、チップセットなど、あらゆる場所の電圧やクロックが設定できる



関連キーワード

ASUS | Intel | マザーボード | 自作PC


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー