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我が家の無線が100Mbpsを超える日――802.11nドラフト2.0の無線LANルータ2機種を試す人気モデル2台をじっくり攻略(4/6 ページ)

» 2007年09月11日 17時50分 公開
[織田薫,ITmedia]

2つのらくらくスタート機能で簡単セットアップ

 AtermWR8400Nには、セットアップを容易にする2つの「らくらくスタート」機能が搭載されている。1つは「らくらくネットスタート」で、インターネットの接続設定をほぼ自動で行える。この機能は接続されたネットワーク環境を判別して、「PPPoEルータモード」「ローカルルータモード」「アクセスポイントモード」の中から適切なモードを自動判別してくれるというものだ。

 ルータ機能が搭載されたADSLモデムを導入している環境に、無線LANルータを導入する場合、設定が面倒な場合もあるが、らくらくネットスタート機能を利用すれば簡単に導入できる。らくらくネットスタート機能は、らくらくスタートボタンを押しながらAtermWR8400Nの電源を入れるだけでよい。

 もう1つは「らくらく無線スタート」で、AOSSやWPSと同様にSSIDや暗号化キーの設定を自動的に行う機能だ。こちらもAOSS同様、NECアクセステクニカの製品だけでなく、ニンテンドーDSやWii、PSPなどにも搭載されており、他社製品でもボタンを押すだけで簡単に無線LANの設定が行える。

らくらく無線スタートを起動すると、PCから解説が音声で流れるようになっている。音声で案内が行われるのは画面の文字を読むのと比較して分かりやすく、設定自体が簡単に行える印象だ

 クライアント側の設定には「Atermサテライトマネージャ」を利用する。「ネットワーク一覧」タブでアクセスポイントの一覧を表示できるほか、チャネル状態の表示や受信強度/送受信レートのグラフ表示も行える。基本的には、Atermサテライトマネージャかららくらく無線スタートを起動して各種設定を行えばよいのだが、自動設定されてしまうと接続するときに周波数帯域などを指定できないのは少し残念だ。

 ちなみにAtermWR8400Nには、起動時に周囲にある無線LANアクセスポイントをチェックし、電波干渉の影響が少ないチャネルを自動選択して接続する「オートチャネルセレクト」機能が用意されている。初期設定では、2.4GHz帯のみデュアルチャネルを有効にした自動選択を行うが、2.4GHz帯と5GHz帯を含めてチャネルを自動選択することも可能だ。

Atermサテライトマネージャを利用すると、らくらく無線スタートで簡単に設定を行える。ネットワーク一覧やグラフ機能なども充実しており、Windows標準の管理機能よりも便利だ

 Webブラウザでアクセスする設定メニューは、標準的な構成だ。メニューが左側に統一されていて使いやすい半面、設定の保存が保存ボタンを押すまで行われないなど、個人的には直感的ではない部分もあった。ただし、バッファローの無線LANルータが設定変更のたびに30秒前後待たされるのと比較すると、設定変更の反映は非常に早くストレスを感じさせない。

Webブラウザでアクセスする設定メニュー。左上に設定保存用のボタンが用意されている

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