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レビュー2007年10月12日 11時00分 更新
新デザインは“ボタンも浮遊”:地デジ付き小型ボードPCはおいしいトコ取り?――「VAIO type L VGC-LJ50DB/W」 (3/3)透明パネル内にワンタッチボタンを配置15.4インチワイドモデルならではの特徴として、もう1つ挙げられるのが、本体右側の透明パネル内に埋め込まれた静電式ワンタッチボタンの「クリアタッチボタン」だ。透明パネル内に描かれたアイコンを指で触ることにより、さまざまな操作が行えるのは、ほかのPCに見られない試みで、type Lの個性を強調させるのに一役買っている。 クリアタッチボタンは、type L専用の音楽再生/時刻表示アプリケーション「SoundFLOW」の起動がワンタッチで行えるほか、音量調整、再生/一時停止、曲送り、曲戻し、CDのイジェクト、上下のスクロール、決定(Enterキーと同様)といった操作が可能だ。SoundFLOWは、キーボードを開けている時はデスクトップ上でじゃまにならない「ミニプレイヤーモード」、キーボードを閉じている時は画面上部に「ハーフスキンモード」で起動する。 ハーフスキンモードでは、従来はCD挿入時にCDしか再生できなかったのが、今回からCDやHDD、「おまかせチャンネル」といったソースが選べるようになった。おまかせチャンネルとは、12音解析技術によってHDDに保存した音楽をムードやジャンルごとに23のチャンネルに自動分類して再生できる機能だ。また、サビ再生機能の搭載や、最近追加したアルバム3枚と最近聴いたアルバム5枚のクイックプレイリスト表示、新デザインの背景3種類の追加といった機能強化が行われている。 ![]() ![]()
「ミニプレイヤーモード」(写真=左)と「ハーフスキンモード」(写真=中央)で、おまかせチャンネルを再生。ミニプレイヤーモードは、おまかせチャンネルなどのタブを非表示にして、さらにコンパクトに表示することもできる。ハーフスキンモードは音楽CDジャケットや時計の表示が可能だ(写真=右)さらに本体上部の右側には、ディスプレイの電源をオフにできる「DISPLAY OFF」ボタンを備えている。SoundFLOWで音楽のみを再生したい時にディスプレイ表示をオフにすることで、就寝時にBGMを再生したり、タイマー再生を設定して起床時のアラームに利用するなど、よりAV機器ライクな使い方が可能となる。 音楽再生時に気になるのが本体の発する騒音だが、放熱は2個の内蔵ファンで行われている。排気口は本体上部の中央に配置されているが、比較的発熱量の少ないモバイル用のCeleronとグラフィックス統合チップセットというハードウェア構成のため、高負荷時でも排気音が気になることはなかった。生活音があるリビングだけでなく、静粛さが求められる寝室などに置くサブPCとしても使いやすいだろう。 地上デジタル放送の視聴/録画アプリケーションは、サイバーリンクの「TV Enhance for VAIO」を使用する。これまでVAIOではデジタル放送の視聴/録画アプリケーションにピクセラの「StationTV Digital for VAIO」を採用していたが、ソフトの変更により動作が軽くなったという。実際、VGC-LJ50DB/WはCeleron搭載のどちらかと言えば非力なPCだが、地上デジタル放送を問題なく視聴できた(バッテリー駆動ではコマ落ちや音声の途切れが頻繁に発生する)。チャンネルの切り替えやメニューの表示はややもたつくが、表示内容が乱れることはなかった。 また、録画番組の管理ソフト「VAIO Video Explorer」が番組詳細情報の取得のみながら地上デジタル放送に対応したのも興味深い。VAIO Video Explorerの機能については、PC USERに後日掲載予定の22インチワイドモデルのレビューで触れる予定だ。 そのほか、簡易動画編集用の「VAIO Movie Story」やDVDオーサリング用の「Click to DVD」、映像フォーマット変換用の「VAIO Content Importer/Exporter」など、VAIOならではのアプリケーションが付属している。 ノートPCとデスクトップPCのおいしいトコ取りVGC-LJ50DB/Wは、地上デジタルTVチューナー、DVDスーパーマルチドライブ、無線LAN、バッテリー、Windows Vista Home Premium、Microsoft Office Personal 2007を搭載し、インテリアとしても十分通用するハイセンスなデザインも併せ持つ。いわば、ノートPCとデスクトップPCのおいしいところを組み合わせたマルチな製品だ。 単純にCPUなどの主要コンポーネントだけを見た場合、20万円前後という実売価格はやや割高感が否めないものの、脇を固める豊富な機能とPCの使い方を積極的に提案するソフトウェア面での工夫は魅力と言える。PCだけで何でもこなしてしまいたい1人暮らしの人や家庭内でも自分専用のPCを持ちたいというパーソナル指向の層に強い訴求力を持つだろう。
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