Vistaのエクスプローラは、ファイル名の変更が容易になっている点にも注目したい。ファイルやフォルダに連番を付ける機能は従来から用意されていたが、Vistaではファイル名を連続して変更するのに役立つ機能が加わったのだ。
ファイル名に連番を付けるには、複数のファイルを選択して「F2」キーを押し、変更したいファイル名を入力すればよい。最初のファイル名を変更すると、以降のファイルに「ファイル名(2)」「ファイル名(3)」といった連番が自動的に振られる。
Vistaで追加されたファイル名を連続して変更する方法とは、最初のファイル名を変更した後に「Tab」キーを押すというものだ。「Tab」キーを押す度に選択範囲が次のファイルに移動していくので、複数のファイル名を次々に変更できる。「Shift」+「Tab」キーを押せば、前のファイルに選択範囲を戻すことも可能だ。
なお細かいところだが、Vistaのフォルダオプションでファイルの拡張子を表示する設定にしている場合、ファイルを選択して「F2」キーを押すと、拡張子を除く部分が選択範囲になるので、拡張子を保持したまま、ファイル名をすばやく変更できる。Windows XPでは拡張子を含むファイル名全体が選択範囲になってしまうので、拡張子の前にカーソルをいちいち移動させてから名前を変更する必要があった。地味な変更点ながら、多数のファイル名を変更するシーンでは作業効率に違いが出てくる。
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