11月後半から、東芝の動画編集支援チップ「SpursEngine」を搭載した拡張カードが2種類登場している。MPEG-2やMPEG-4/H.264のトランスコードをはじめ、SD画質からHD画質へのアップスケーリング処理などを専門に行うチップで、CPUに負荷をかけないうえ、CPUでの処理より数倍早いという評判だ。
最初に出回ったのはリードテックの「WinFast PxVC1100」で、価格は3万円前後。PCI Express x1に接続するタイプで、初回から飛ぶように売れた。T-ZONE.PC DIY SHOPは「チューナーカードのPT1と購入層が被っている印象ですね。まあ、エンコ職人です。動画変換に関しては本当に見違える差が出るので、欲しい人は多いでしょう」と語る。
また、BLESS秋葉原本店も、今後の定番化を期待していていた。「PCIやPCI Express x1に装着するような拡張カードは、現在地デジチューナーやサウンドカード、インタフェース増設カードくらいしか目立っていません。挿さないのが当たり前になっている流れで、拡張カードの魅力を伝えるフラッグシップになってくれたらうれしいですよ」とのことだ。
第2弾のトムソン・カノープス製「FIRECODER Blu」は、11月末に登場した。独自の基板やソフトウェアを開発していることもあり、こちらの価格は5万円弱とやや開きがある。それでも、基板まで国産仕様のFIRECODER Bluにヒットを期待する声は多い。
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