それでは、評価機でベンチマークテストを実施してパフォーマンスをチェックしよう。
本機のプリインストールOSは32ビット版のWindows Vista Home Premium(SP1)で、オフィススイートはOffice Personal 2007(SP1)をバンドルしている。定番的なベンチマークテストの結果を見ていくと、チップセット内蔵グラフィックス(Intel GMA 4500HD)だけにグラフィックス関連の項目、特に3D描画性能は弱いが、PCMark05の総合スコアは5419と基本性能は高い。FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3の結果に見るように、DirectX 8.1世代のゲームならば遊べるレベルにはある。高度な3D描画性能を要求される3Dゲーム以外の用途であれば、Windows Vistaにおける操作をストレスなく楽しめるだろう。
一方、静音性はまずまずといったところだ。ファンの風切り音は大きくないのだが、やや負荷に敏感なところがあり、アイドル時でもバックグラウンドでちょっとした負荷がかかるとちょくちょくファンの動作音が変化していた。本体正面から20センチの距離に騒音計を置いて測定したところ、アイドル時、高負荷時ともに40〜42dB(暗騒音33dB)だった。いずれにしても、ほかに大きめの騒音源があればかき消される程度の音ではある。
本機の価格は実売で21万5000円前後となっている。液晶一体型PCとしては少々高価な印象もあるが、それだけに性能と機能面に不満はない。高性能なデュアルコアCPUに加え、4Gバイトのメモリ、1TバイトのHDDと基本性能は充実しており、ハイビジョンコンテンツの録画/視聴環境もしっかり整っている。従来より評価の高い省スペースかつハイセンスなボディデザインも健在だ。ワープロや表計算、フォトレタッチなどといった伝統的なPC作業をストレスなくこなせるうえ、地デジやBlu-ray Discなどのハイビジョンコンテンツを気軽に楽しめる1台として、大いに魅力的な存在といえるだろう。
なお、同社の直販サイト「WEB MART」では、メモリやHDD容量、テレビチューナーやオフィススイートの有無といったカスタマイズが行える。各種キャンペーンやお得なクーポンが用意されるほか、最小構成価格が11万9800円からとなっているので、まずはWebページをチェックしてみるのも面白い。
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