VALUESTARシリーズで最も大きく変化したのが「VALUESTAR W」だ。水冷機構を採用してクアッドコアCPUを搭載していた従来モデルから、水冷機構を廃止し、CPUも高クロック動作のデュアルコアモデルに変更された。大掛かりな水冷機構を廃したことでホディはコンパクトになって、外観はスリムな液晶一体型PCに変身した。
上位モデルのディスプレイサイズは23.5型ワイドと従来モデルから大型化しただげでなく、見る角度が変わってもユーザーに認識される色が変わりにくい「IPS方式」と色調がRGB各8ビットで表現される高機能のパネルを採用している。一方、下位モデルはタッチパネルを搭載することで、Windows 7でサポートされるマルチタッチ操作が利用できるようになった。
また、内蔵スピーカーには、ヤマハの高音質サウンドシステム「SR-Bass」を導入することで、PC内蔵スピーカーでも高低音が強調され臨場感が向上している。
夏モデルでデザインを一新したVALUESTAR Nは、冬モデルでも同じボディを採用する。21.5型ワイド液晶ディスプレイを搭載する上位モデルと19型ワイド液晶ディスプレイを採用する下位モデルでラインアップを構成するのも夏モデルと同様だ。従来モデルから全モデルでCPUがグレードアップし、ミドルレンジクラスではHDDの容量が1Tバイトに増えた。従来モデルで2Gバイトだったミドルレンジとバリュークラスのメモリ容量も、ハイエンドクラスと同じ4Gバイトに強化されている。
テレビが利用できるモデルでは、カードリーダーに差したSDメモリーカード、もしくは、USBで接続したワンセグ携帯電話に直接録画、もしくは録画ファイルをワンセグ形式にトランスコードして移動することで、ワンセグ携帯電話で視聴できる「外でもVIDEO」機能を導入した。
VALUESTAR EとVALUESTAR Lは、それぞれシステムメモリが4Gバイトに強化、CPUのグレードアップ(VALUESTAR L)など、基本スペックが強化された。
「Lui」モデルのラインアップは、サーバとして機能するスリムタワーセパレートタイプの「VALUESTAR R Lui」シリーズが2モデル登場するほか、クライアントのLaVie Light Luiモデルを1製品用意する。
VALUESTAR R Luiモデルでは、CPUとHDDの仕様が強化されたほか、上位モデルでは、OSに32ビット版Windows 7 Professionalを導入する。LaVie Light Luiは、従来モデルのBL300/TAからOSをWindows 7 Starterに変更し、HDD容量を250Gバイトに増やした。CPUやチップセット、10.1型ワイドの液晶ディスプレイといった主要構成や、アーバンメタルシルバーのみというLuiモデル限定カラーは継承する。
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