値下がりが続く大容量HDDだが、先週はウェスタンデジタルの2TバイトHDD「WD Caviar Green WD20EARS」が複数のショップで1万円割れし、TSUKUMO eX.などタイムセールで9499円の値を付けるなど話題を呼んだ。各ショップに先行して9999円で販売していたクレバリー1号店は「最初はおひとり様2台までという限定でしたが、週末に解除しました。割と潤沢にあるのである程度反響に応えられたと思います」と語る。
この安売りキャンペーンの背景には、後継モデルの登場が関係していると語るショップもあった。「週末に667Gバイトプラッターの新モデルが登場します。このため、旧モデルを一掃したいという考えがあるんでしょうね。とはいえ、新モデルも1万1000円弱なので、HDDの売れ筋が2Tバイトになるのは時間の問題でしょう」。そのコメントどおりに、週末には「667Gバイトプラッタ版」と銘打たれた新型WD20EARSが複数のショップに入荷している。
ストレージ関連では、SSDも新モデルが登場した。OCZの「VERTEX 2」シリーズで、ラインアップは200Gバイトと100Gバイト、50Gバイトモデルとなる。価格は順に7万5000円弱と4万円弱、2万円前後だ。入荷したパソコンハウス東映は「SandForce製の新しいコントローラー『SF-1200』を搭載しているのが特徴のようです。リード最大285Mバイト/秒、ライト275Mバイト/秒と相当速いので、今後の売れ筋になる可能性がありますね」と話す。
そのほかのジャンルでも、ハイエンド系パーツが登場して人気を集めている。特にASUSTeKのX58マザー「RAMPAGE III EXTREME」は、前評判の高さと初回入荷の少なさから、先週半ばに登場して数日の間にほとんどのショップで売り切れるほどの反響があった。ハイエンドゲーマー向けブランド「R.O.G.」に属する新モデルで、SATA 3.0とUSB 3.0に対応するほか、PCI Express x16スロットを4機備える。価格は4万7000円弱だ。
フェイス秋葉原本店は「ゲーマーというより、オーバークロッカーに定評のあるシリーズですね。コンシューマー向けでは最高クラスのカスタムができるうえ、コンデンサや電源周りの耐性も相当高めていますから。再入荷のめどは立っていませんが、まだまだ需要がありそうなので、早めに仕入れたいところです」と語っていた。
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