“Sandy Bridge”の注目度を具現化!――圧倒的な観衆を集めた「Intel Technology Day in Akiba 2011」古田雄介のアキバPickUp!(2/2 ページ)

» 2011年01月11日 00時00分 公開
[古田雄介、吉川慧,ITmedia]
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「P67とH67の全部のせのやつが年内に出ることも……なくはないです」(笑)――“次”を語る天野氏

オープニングセッションの様子。國重氏の書を気に入った様子のスティーブ氏だが、実は深夜販売イベントも見に来ていた

 メインステージでは、Intel本社副社長のスティーブ・ダルマン氏のスピーチや英漢字書道家の國重友美氏の書初めライブなどが行われたオープニングセッションを皮切りに、トムソン・カノープスやカプコンなどの協賛メーカーによる自社ソフトとSandy Bridgeを掛け合わせたプレゼンが次々と行われた。内蔵GPUの性能や実用性をフィーチャーした内容が多く、具体的なメリットを探るべく熱心に耳を傾ける観衆がみられた。

 協賛メーカーのセッションでは、マイクロソフトの次世代ブラウザ「Internet Explorer 9(Bata)」のプレゼンが観衆の多さで目立っていた。登壇した同社の溝口氏は実証データを交えて「IE9はJavaScriptの表示がIE8と比べて17倍、乱暴にいえばIE6や7と比べれば100倍近く早くなっています」とアピール。続いて、HTML5上の演算デモを実行し、Google Chromeとほぼ同じ速度で処理できることを伝えた。

 また、ここでもSandy Bridgeの内蔵GPUの性能にスポットを当てており、同氏は「IE9はブラウザのグラフィック処理がすべてGPUで行えるようになっています。Sandy Bridgeとあわせて使えば、ブラウザ上で非常にリッチなグラフィック表現が楽しめますよ」と語って、セッションを締めくくった。

モンスターハンターオンラインのデモを行ったカプコンのセッション(写真=左)。累計2000万ダウンロードに達したIE9 Bataを説明するマイクロソフトの溝口氏(写真=中央/右)

 そしてイベント中、最も人口密度が高まったのはインテル天野氏のセッションだ。前述のP67とH67マザーの特性の違いを含めて、Sandy Bridgeと対応チップセットを丁寧に解説し、予定を押す長めのセッションとなった。また、基本の説明に加えて、「これまでは外付けグラフィックスを使うとオンボードやCPU内蔵GPUが使えなくなりましたが、Windows 7は複数のGPUをハンドリングできます。インテルのマザーの場合はBIOSメニューで、どちらも有効にしたりできますよ」といった実用的な情報も。さらに「P67とH67で『機能をなんで分けるんだ!』とお叱りも受けました。すいません。でも、そのうち全部載せのチップセットも出します」と新情報も織り交ぜるなど、最後まで飽きさせない語り口で観衆の集中力を切らせなかった。同時に、観衆のSandy Bridgeに対する関心も高く、質問受付時間には普段よりも圧倒的に多い手が挙げられた。

天野氏のセッションに集まった観衆(写真=左)。新製品の特長やそれぞれの違いを分かりやすく伝える天野氏(写真=中央/右)

 質問に1つ1つ答えてステージから降りた天野氏に、P67とH67の全部のせチップセットの登場時期をたずねたところ「年内発売もなくはない、とだけいっておきましょう」と笑う。また、昨年に同氏が中止を提案していたSandy Bridgeの深夜販売の様子は、ネットのライブ中継で見守っていたとのことで、「もう本当、みなさん寒い中ご苦労さまでした。すごく盛況で、ありがとうございます」と各ショップのスタッフをねぎらっていた。

第2世代Core iシリーズで進化したターボブーストも、早見表を参照しながら説明した(写真=左)。今後の登場が予定されている、末尾Sモデルよりも省電力な「Core i3-2100T」にも触れた(写真=中央)。セッションのまとめ(写真=右)

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