インタフェース類は一通りを備えており、USBポートが多いので便利だろう。右側面はBlu-ray DiscドライブとUSB 2.0が1基、左側面はメモリカードスロットとUSB 3.0が2基、そしてB-CASカードスロットも並ぶ。メモリカードスロットでは、SDメモリーカード(SDHC/SDXC対応)とメモリースティック(PRO対応)が使える。
背面には、電源コネクタ、アンテナ入力(F型コネクタ)、USB 2.0が3基、有線LANコネクタ、マイク/ライン入力、ヘッドフォン/ライン出力が用意されている。いずれのコネクタも、真後ろからケーブルを接続する配置だ。なお、外部ディスプレイの入出力端子は搭載していない。
通信機能は、1000BASE-T対応の有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応の無線LANを標準装備する。Bluetoothは内蔵しないが、ワイヤレスキーボード/マウスが付属するので、Bluetoothが必要な場面は少ないだろう。Bluetoothヘッドフォンなどを使いたい場合は、USB接続のBluetoothアダプタを購入すればよい。
付属のキーボードとマウスは、どちらもワイヤレス仕様だ。キーボードの電源は単四形乾電池が2本、寿命は1日3.5時間の使用で約6カ月、マウスの電源は単三形乾電池が2本、寿命は1日3.5時間の使用で約3カ月となっている。どちらも電源スイッチがあり、稼働範囲は最大10メートルだ。
付属のキーボードはテンキー装備の日本語103キー仕様で、流行のアイソレーションタイプではなく、オーソドックスなパンタグラフタイプを採用している。キーピッチは約18ミリの正方形、ストロークは約2ミリ強といったところだろうか(実測)。不自然な配列やキーピッチはなく、個人的にはまずまず叩きやすかった。テンキーの配列にはイレギュラーなところもあるが、普段から頻繁にテンキーを使っている人でなければ、不満は感じないだろう。また、ボリューム/ミュート、Webブラウザやサポートメニューを呼び出すショートカットキーも搭載している。マウスはチルトホイールを備えた3ボタン式だ。
20型ワイド液晶ディスプレイは、スーパーファインVX液晶と名付けられたもので、解像度が1600×900ドットのWXGA++、光源がLEDバックライト、画面が光沢タイプだ。1920×1080ドットのフルHD解像度ではないが、フルHD解像度の映像を見ても不自然につぶれたり、解像感の喪失が気になるようなことはなかった。
液晶ディスプレイの詳細な仕様は公開されていないが、視野角の見え方からしてTNパネルと思われる。左右の視野角が意外と広いので、数人で画面を囲んでWebサイトや動画を見るようなシーンでも、見にくく感じることはないだろう。光沢画面なので映り込みはあるが、それほど気にならないレベルだ。
天面には、液晶ディスプレイのみの電源ボタン、輝度調整ボタン、PC本体の電源ボタン、ECOボタンを設けている。深夜番組の予約録画など、PC本体の電源は入れたままで、液晶ディスプレイだけを電源オフできるのはよい配慮だ。
ECOボタンを押すと、あらかじめ設定しておいた内容で省電力モードへとワンタッチで移行できる。省電力モードの内容は、有線LAN/無線LANの無効化、メモリカードスロットの無効化、液晶ディスプレイ輝度などだ。これらは通知領域に常駐している「省電力ユーティリティ」でカスタマイズする。省電力モードへは、付属のリモコンからでも移行できるとなおよかった。
画面のフレーム上部には、130万画素のWebカメラを内蔵している。このWebカメラを使って、ハンドジェスチャーで対応ソフトを操作することが可能だ。「PointGrap ハンドジェスチャーコントロール」というユーティリティが常駐しており、片手/両手で特定の動きをすることで、ハンドジェスチャー用のメニューなどを操作する。また、手の動きによるマウス操作も可能だ。ハンドジェスチャーをうまく使うには慣れが必要だが、画面から離れた場所でもマウスやキーボードを使わずに、動画の再生コントロールなどを行えるのは便利だろう。
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