前述の通り、テレビ機能は地上/BS/110度CSデジタルの3波ダブルチューナーなので、裏番組の録画や2番組の同時録画/予約録画に対応する。リモコンも付属し、操作性は良好だ。リモコンの「テレビ」ボタンを押してから映像が表示されるまでは約4秒弱、リモコンで任意のチャンネル番号ボタンを押してから画面が切り替わるまでは約2秒だった。レスポンスもまずまずで、ストレスは感じない。
テレビ視聴・録画ソフトはピクセラ製の「DigitalTVbox」だ。タイムシフト、データ放送、字幕、音声切り替え、映像切り替えなど、一通りの視聴機能をサポートしている。また、電子番組表と予約録画、録画番組の再生/管理/チャプター編集/DVDやBDへのダビングなど、テレビ関連のすべての機能を含む。
DigitalTVboxのGUIはリモコン操作を重視したものだが、マウスでも操作できる。基本的には、フルスクリーン表示がリモコンモード、ウィンドウ表示がマウスモードだ。どちらのモードでもリモコンとマウスが使えるが、一部の操作(詳細設定、チャプター編集、DVD/BDメディアへのダビングなど)はマウスモード専用となる。
電子番組表は、詳細設定で選択したチャンネル/サブチャンネルだけを表示するようにしておくと見やすい。予約録画したい番組にカーソルを合わせ、リモコンの録画ボタンを押すだけで、予約録画が設定されるので簡単だ。録画ボタンの代わりに決定ボタンを押すと「詳細録画」の設定となり、録画の画質を設定できる。映像ストリームをそのまま記録するDRモード(最高画質)のほか、トランスコード録画するHX(高画質)/HS(長時間)/HL(超長時間)モードが選択可能だ。なお、DRモードの録画番組と、HX/HS/HLモードの録画番組は、混在してDVD/BDメディアにダビングできない点は覚えておきたい。
予約録画は、Windows 7のスリープ/休止状態からでも自動的に復帰して実行できる。録画終了後にスリープ/休止状態に移行する設定はないが、Windows 7の電源オプション(電源プランの編集)を使えば、録画終了後に一定時間のアイドル状態が経過した後に、スリープ/休止状態へ移行させることは可能だ。
録画番組のチャプター編集機能は、CMカットなどの編集にも使える。不要な部分と必要な部分をチャプターで分割し、不要な部分を「スキップ」属性にすることで、不要な部分が再生されなくなる動作だ。デフォルトで自動解析が有効になっており、シーンチェンジやCM前後などのタイミングで、かなり正確に自動でチャプター分割してくれる。
チャプター編集の結果はDVD/BDメディアへのダビングにも反映されるので、必要な部分だけをダビングできる。また、ダビングするときに、スキップ属性のチャプターをダビングするかしないかを選べるのも親切だ。
また、「PIXELA Digital MediaServer」というDTCP-IP対応のサーバソフトも付属する。同じくDTCP-IPに対応した再生デバイスや、PCのDTCP-IP対応プレーヤーソフトを使って、FH56/DDのDigitalTVboxで録画した番組を家庭内ネットワークで視聴することが可能だ。
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