ThinkPad Tabletの重さは、Trueペン収納状態で実測が759グラムになる。Trueペンを外した状態では、実測でもスペック表にある743グラムとなったが、携帯利用のほとんどの時間はTrueペンを収納した状態になると思われる(今回の評価作業ではそうだった)ので、この759グラムが携帯利用時に感じる実質的な重さといえる。サイズが10.1型ワイドで解像度が1280×800ドットの液晶ディスプレイを搭載したAndoridタブレットデバイスとして759グラムは軽くない。
しかし、そのトレードオフとして、ThinkPad Tabletには「堅牢製」を持たせている。前面のほとんどを占める液晶ディスプレイのパネルは、コーニングのゴリラガラスで覆い、本体構造には密閉度の高い箱型を採用した。また、本体の四隅に金属プレートを組み込んで耐衝撃性を確保している。
ThinkPad Tabletの堅牢試験では、ThinkPadシリーズのノートPCに相当するものが実施されているだけでなく、角落下試験や液晶ディスプレイに対する鉄球落下試験における落下高はノートPCにおけるテストより高く設定している。さらに、ノートPCではなかった本体に対する防滴試験も実施しており、スイッチ面以外ではIPX5相当(噴水流に耐えうる)の防水性能を持たせている。
タブレットデバイスを長い時間使い続けていると、カバンに本体を入れたまま、ドスンとおいたり落としたりすることもあれば、本体を置いたカバンを横にして無意識に頬杖をついたり、満員電車でもまれたりと、たとえ評価用に借りてきた機材で、大事に大事に使っていても、思いもよらず衝撃を与えてしまうことがある。そういうときにも、安心できるのは、ThinkPad Tabletの優位性といえるだろう。
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