OSはAndroid 3.2.1をプリインストールしているが、後日Android 4.0へのアップグレードも行われる予定だ。先進的なハードウェアを存分に生かすためにも、Android 4.0へのアップグレードには期待したい。
付属ソフトは基本的にTF101から引き継いでいる。Webストレージ(MyContent)、リモートデスクトップ(MyDesktop)、マルチメディアコンテンツ配信サービス(@Vibe)にアクセスする「MyCloud」、家庭内ネットワークのDLNA対応機器やPCとコンテンツの共有が行えるDLNAサーバ/クライアント「MyNet」、電子書籍を整理する「MyLibrary」、オンライン電子書籍ストア「BookLive!」の専用アプリ「BookLive! Reader」など、おなじみのアプリがプリインストールされている。
また、Microsoft Office互換アプリの「Polaris Office」も引き続き標準搭載しており、Word、Excel、PowerPointのファイル閲覧や編集に対応する。バージョンアップにより改良が続けられており、フォントが見にくいといった欠点も修正され、TF101の発売当時より格段に使い勝手が向上した。
ファイルコピーや移動、削除ができるオリジナルのファイル管理ソフト「ファイルマネージャ」もインタフェースが改良された。内部ストレージや接続した外部ストレージが画面左にアイコンで表示されるため、ファイルのコピーや移動といった作業がやりやすくなっている。
以上、Eee Pad TF201をじっくりチェックしたが、その進化には驚かされた。
先代機TF101からの特徴であるモバイルキーボードドックを引き継ぎつつ、大幅に薄型化と軽量化を果たしただけでも相当に魅力的なのだが、世界に先駆けてTegra 3を採用したことにより、これまでのAndroid端末にない突出したパフォーマンスをバッテリー駆動時間を犠牲にせずに獲得しているのは見事だ。Android 4.0へのアップグレード予定を公式にアナウンスしている点も頼もしい。
さらには、Super IPS+液晶の搭載、カメラ機能の強化など全面的にパワーアップしており、タブレット単体でも各社の最新モデルにとって脅威となる実力を持つ。ビジネス用途でパワフルに使えるだけでなく、エンターテインメントも快適に楽しめる。まさに、現時点では並ぶもののない“スペシャルなAndroidタブレット”だ。
モバイルキーボードドックが付属するため、価格は6万9800円と安くはないが、それに見合う価値は確かにある。2月11日にはストレージ容量が32Gバイトの下位モデルも発売される予定(シャンパンゴールドは2月18日の発売予定)で、こちらは5万9800円と1万円安くなるため、大容量を求めないならば32Gバイトモデルがおすすめだ。
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