ハイエンド系グラフィックスカードは、春から長らくGeForce GTX 680カードがほとんどのショップで人気トップを維持しているが、その中でも注目を集める新製品が登場した。MSIの「N680GTX Lightning」で、価格は7万3000円弱となる。在庫はやや少数だ。
N680GTX Lightningは、MSIオリジナルの新型クーラー「Twin Frozr IV」を採用したオーバークロックモデルで、GPUクロックは標準仕様の1006〜1058MHz(基本クロック〜ブーストクロック)から1110〜1176MHzに引き上げられている。高クロックでも安定させるために、8ピン×2基の補助電源や、12フェーズの電源安定化回路を実装しているのもポイント。メモリは標準仕様で、GDDR5を2Gバイト積んでいる。
TSUKUMO eX.は「現在ミドル以上のGeForceが採用しているKepler世代のGPUは、温度や電圧などに余力があれば仕様上のブーストクロック以上の領域で動作します。よく冷えて電力も安定している環境なら、ガンガン高いクロックが目指せるわけです。そこに冷却性に定評のある最新のTwin Frozrを搭載したOCモデルが登場したということで、特別な目を向ける人はやっぱりいますよね」と語る。
別のショップも、「Kepler世代になってから、GPUクーラーの付け替えにチャレンジするという人が増えた印象があります。当然もとからよく冷えるクーラーがついたモデルも人気ですが、N680GTX Lightningはオーバークロック環境も整っているので、じっくり腰を据えてチューニングするのにうってつけです」と猛プッシュしていた。
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