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突如現れたピンクの集団――美脚ランナー、銀座を走る

TIMEXランニングクラブ「美脚ランナーコース」の特別授業が開催され、銀座周辺をピンクのウエアを身につけた集団が駆け抜けた。

 10月25日、TIMEXランニングクラブ「美脚ランナーコース」の特別授業が、東京・汐留にあるアーキテクトカフェにて開催された。6月に誕生した同クラブ。女性限定の「美脚ランナーコース」と上級者向け「タイムアタックチャレンジコース」の2コースが用意され、それぞれ月1回ペースでセミナーが行われている。

 以前「タイムアタックチャレンジコース」に参加した(関連記事参照)が、上級者ぞろいのコースのため、筆者のような初心者ランナーには少々荷が重い。今回は希望していた「美脚ランナーコース」の体験ができるということで、勇んで名乗りを上げたのだった。

 特別授業ということで、参加者全員にTIMEXとニューバランスのコラボウエアが配られた。鮮やかなピンク色が会場となったカフェを埋め尽くす。普段とは違った雰囲気での講義となり、参加者もいささか緊張気味だ。

 講師にはおなじみの岩本能史氏を迎え、美脚になるための走るコツが語られた。「今日はこれを聞いておけば帰ってもいいというくらいキモとなる話をします」と口火を切る。「タイムアタックチャレンジコース」でも語られた腰高フォームについて解説。岩本氏は「速く長く走る方法と、脚が細くなる走り方は同じ」と繰り返し強調していた。美脚ランナーを目指す参加者はみんな真剣なまなざしだった。

 また岩本氏は時間の管理の大切さを改めて説く。「いつもいつも楽しいなと思うフォームで走っていたら、速くはなれません。速く走るのも、長く走るのも、楽に走るのもある程度追い込まなきゃ。時間の管理は絶対必要です」(岩本氏)。

 この日のセミナーにはタレントのアン☆ドゥの2人(姉・森下雅美さん、妹・森下里美さん)も参加。岩本氏による講義に続いて、2人を交えてのトークセッションが繰り広げられた。

photo 「普通にフルマラソンもできるくらい元気だったので、まさか自分が(乳がんなんて)と思いました」と雅美さん(写真左)。10月はピンクリボンキャンペーン期間ということで話は乳がん検診へ。「日本で乳がんの死亡率がどんどん高くなっている。どれだけ早期に発見できるかということが大切。身近に感じてみんなにも検診に行ってもらえたらなと思う」と雅美さんは参加者に訴えた

 アン☆ドゥの2人がマラソンを始めたのは10年前。しかし6年前雅美さんが乳がんを患い、闘病生活を送っていた。里美さんはフルマラソン以上の距離を走るウルトラマラソンに挑戦するなど、自分がランニングを頑張ることで気力を失っていた雅美さんに勇気を与えようと考えたのだという。

 その後里美さんは岩本氏と出会い、キレイに速く走るコツを身につけたそうで、今ではフルマラソンを3時間17分で完走できるまでになったという。以前は走れば走るほど脚がぱんぱんに張ったと里美さん。しかし、岩本氏のランニングチームのメンバーの走り方を研究した上で、ヨガとミスユニバースのレッスンで学んだキャットウオークを組み合わせた、独自の美脚エクササイズを開発。エクササイズを始めて3年で、気になっていたO脚が直り、両足の足首の間隔もなくなったという。この日は里美さんから美脚エクササイズを伝授してもらえることになった。

photophotophoto 「(脚が張るのは)自分が頑張った証拠だと思っていました」(里美さん)。現在妊娠8カ月の里美さん。今あまり走ることができないとはいえ美脚は健在。筆者は写真撮影に夢中でエクササイズを習得できず……心残り

 美脚講座を踏まえた上で、いよいよ実走の時を迎える。雅美さんも「今は5キロ走るのもしんどいけど、今日はみんなと一緒に走ります」と意欲的に参加した。「ピンクというのは女性をより魅力的に見せてくれる。また赤は、頑張りたいときに気合いがでる色なんです。(今日のウエアは)赤っぽいピンクなので、良い結果がでるかもしれません」(雅美さん)。

 今回の実走コースは、会場のある汐留から銀座周辺を通りまた汐留に戻るというものだった。この日の銀座は人出も多く相当な注目を集めたようだ。ピンクの団体が一体何なのかとざわめき、応援をしてくれたり、中には写真を撮る人の姿も見られた。

 繁華街を走ったため、幾度も信号に行く手を阻まれたが、参加者は順調にランニングコースをこなし、めったにない機会を存分に楽しんでいたようだ。この日雅美さんも参加者とともに見事に完走した。雅美さんは「いつか昔のようにフルマラソンを走りたい」と意気込みを見せていた。

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