> レビュー 2003年6月27日 10:29 PM 更新

オーディオコンポ風キューブPC「MEGA」の拡張性をチェックする(3/3)


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 3.5インチのオープンベイにHDDを挿入するとき、一見すると、液晶パネルのケーブルが干渉しているので、ドライブベイの横からHDDを入れようと考えてしまう。このとき、HDDからMaster/Slaveのジャンパピンを外しておかないと、この部分が干渉してベイの中に入っていかないので注意して欲しい。なお、液晶パネルのケーブルは横にどかせるので、HDDを正面から挿入することも可能だ。


ドライブベイは上から5インチオープンベイ、3.5インチシャドウベイ、3.5インチオープンベイの順に重なっている。それぞれ2本程度のネジを外せば、ドライブユニットを取り出せるので、増設作業は見た目ほど大変ではない。5インチオープンベイの開口部は3.5インチほどしかないので、搭載できるのは光ディスクドライブに限られるだろう


3.5インチオープンベイの開口部脇には多機能液晶パネルユニットのケーブルコネクタが配置されている。一見、このケーブルが邪魔をするように思えるが、押し込むとこの画像のように正面からHDDユニットを出し入れ可能

 5インチベイに光ディスクドライブを増設するときは、電源ケーブルとドライブの干渉に注意して欲しい。

 特に、AGPにビデオカードを差した状態で5インチベイにドライブを増設しようとすると、ビデオカードに押しやられた電源ケーブルが思いっきりドライブユニットを邪魔してくれる。この時、光ディスクドライブで無理やり押しのけようとすると、ビデオカードが圧迫されてAGPコネクタにかなりのストレスがかかってしまう。

 まず5インチベイにドライブを設置し、それからビデオカードを増設するのが正しい手順となるようだ。


ビデオカードをAGPに差し込むと、電源コードが画像のように5インチドライブのスペースに押し込まれてしまう。光ディスクドライブは、このケーブルのあたりまできてしまうので、今度はビデオカード側に押し込まれることになる

 MSIによると、製品名の「MEGA」の語源は「MSI Entertainment and Gaming Appliance」とある。だが、ゲームをバリバリやるにはSiS 651内蔵のビデオコアではパフォーマンスが足りないところ。そのため、専用のビデオカードをAGPスロットに差すようになる。一方、Entertainmentも重視したいユーザーにとってPCIスロットに差すテレビチューナ付きビデオキャプチャーカードは必須。

 ところが、悲しいことにAGPスロットとPCIスロットの間隔はあまりにも狭く、ケーブルも複雑に入り込んでいるでいるため、同時に2本の拡張カードを差すのは至難の技。

 ということは、組み立てる前に手持ちのMEGAをゲーム重視型にするのか、AV重視型にするのか決めておかなければならない。そういう意味では「MSI Entertainment "or" Gaming Appliance」が正しいともいえる。

 もし、あなたが「ゲームもAVもどちらも大事なんだよ」というならば、AV用にMEGA 651を、ゲーム用にMEGA 400を購入して2台積み重ねておくのもいいかもしれない。友達に「違いの分かる男」として尊敬されること請け合いだ。

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[長浜和也, ITmedia ]

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