> レビュー 2003年7月1日 07:09 PM 更新

InterLink MP-XP7310――ピカピカブラックのCentrinoミニノート、その実力は?(3/4)


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 キーボードは、コンパクトなA5サイズの筐体のためにキーピッチが16ミリと狭い。キーストロークは1.5ミリと浅くパタパタとした感じ。右小指に多少窮屈さを感じるもののとりあえずホームポジションを確保できる。

 本機のようなモバイル向けミニノートに快適なタイピングを求めるのは酷かもしれないが、B5サイズ以上のノートと比べると打ちづらさは否めない。それでも、このキーレイアウトに慣れれば、ある程度クリアできる問題だと思う。


筐体が小さいため、キーピッチは16ミリと狭い(クリックすると拡大します)

 ポインティングデバイスは、慣れると扱いやすいスクロール機能ボタン搭載のスティック式(IBM製)。が、今回テストしたマシンが試作機だったためかスティックの追従性がいまひとつ。システムトレイから、トラックポイントのプロパティを開き、同ポイントの感度を最高に軽く調整してもまだまだ重かった。量産モデルでは改善されていることを願いたいものだ。


コンパクトさを追求しているマシンだからだとは思うが、スティックのストロークが短いことでより大きな力を必要とし、ポインタの動きが鈍いと感じた。加えて、スティックゴムの表面積があまりにも小さいために、長時間使用していると指が痛くなりそう

 次期モデルでは、日本IBMのThinkPadのように、小さな力を加えるだけでも敏感に反応するよう、スティックゴムの形状などにも工夫がほしい(ThinkPadでは3種類のトラックポイント用ゴムが同梱されている)。

バッテリーはどのくらい持つのか?

 InterLinkでは、本体に組み込まれている内蔵バッテリーのほか、標準バッテリーが同梱される。標準バッテリーは、内蔵バッテリー(本体背面)に装着して利用するもので、切り離しが可能。

 前述したように、標準バッテリーを装着すると重量が170グラム増で1キロを超えるから利用時間や場所などを考慮し、ケース・バイ・ケースで使い分けるといいだろう(奥行きも25ミリ長くなるが、これはさして大きな問題ではない)。


本体の背面は、内蔵バッテリーと標準バッテリーの接続部分となっているため、バッテリー用インタフェースがある以外は何もなく、スッキリしている。標準バッテリーは重量170グラム(クリックすると拡大します)


標準バッテリー装着時

 やはり、モバイル用途で重要なポイントは、バッテリー寿命。JEITA測定法1.0によるバッテリー駆動時間は、内蔵バッテリーのみで約1.8時間(従来比12分増)、内蔵バッテリーと標準バッテリーの合計が約5.0時間(従来比30分増)。さらに、オプションの大容量バッテリーパックを装着すると約8.5時間だという。

 もっともJEITA測定法の示す値は、クルマのカタログや雑誌などで表示される燃費測定法「10・15モード」(国土交通省審査)の値と同様で、実状とかけ離れているケースが多い。そこで、実際のユーザー環境により近いと思われるバッテリーベンチマークソフト「Business Winstone 2001 BatteryMark Ver.4.0.1」を利用し、バッテリー駆動時間を計測した。

[高柳政弘, ITmedia ]

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