InterLink MP-XP7310――ピカピカブラックのCentrinoミニノート、その実力は?(2/4)先代MP-XP7230のCPUは超低電圧版モバイルPentium III-M/933MHzだったが、ニューモデルではPentium Mを採用したことで、2次キャッシュが1Mバイトに倍増している。FSBも400MHzにアップ。CPUクロック(周波数)自体は、わずか67MHz増えただけだが、そのパフォーマンスは大きく向上している。これは実際にベンチマークを行い、後でじっくり述べることにしよう。 メインメモリは、256Mバイト(オンボード)のPC2100 DDR SDRAMを標準搭載する。MicroDIMMの空きスロットが1つあり、最大512Mバイトまで増設可能(従来は384Mバイトまで)。メモリ増設は、底面の円形カバーを外すことで行える。外すネジは3本で、増設作業はとても簡単だ。
底面カラーもブラック(クリックすると拡大します)
空きメモリスロット(MicroDIMM)×1 Intel 855GMチップセット内蔵のグラフィックスコアは、Intel Extreme Graphics 2となり、最高200MHzで動作。グラフィックスメモリは、メインメモリと共用で最大64Mバイトを利用できる。 HDDは、従来と同じ40Gバイト(Ultra ATA/100)。HDD以外は、光学ドライブやフロッピーディスクドライブを搭載しない、いわゆる1スピンドルモデルだ。
それでは、実際にベンチマークをとってみよう。まずはCPUやメモリ、HDDの性能を測るベンチマークソフト「PCMark2002」だ。
ニューモデルのMP-XP7310は、CPU、メモリ、HDDのいずれの項目もハイスコアをマークし、満足できる結果となった。比較するまでもないが、先代MP-XP7230とのCPU差が歴然で、HDDの値も大幅に上昇。一般のアプリケーションなら、ストレスなく利用できるパフォーマンスだ。 続いて、3Dグラフィックベンチマークソフト「3DMark2001 SE」(Build 330)を使ってテスト。
グラフィック統合チップセットのIntel 855GMと超低電圧版Pentium M/1GHzという組み合わせで、従来の3倍近いスコアをマーク。また、2000オーバーのスコアもモバイルミニノートであれば十分満足できる数値だ。なお、参考までに付け加えると、さすがに「FINAL FANTASY XI Official BenchMark Ver.1.1」はMP-XP7310でも、起動しなかった(Intel 855GMがハードウェアT&Lを実装していないためと思われる)。 液晶ディスプレイは、1024×600ピクセル/1677万色表示対応の8.9インチ低温ポリシリコンTFT。仮想表示モードでは2048×1536ピクセルで利用できる。 視野角は意外に広く見やすい。今、流行のツヤツヤ液晶ではないので鮮明度は落ちるものの、モバイル機にとってはむしろツヤのない液晶パネルのほうが好都合だろう。光源や場所を気にせず、どこでも利用できるからだ。 ソニーのバイオノートTR、同FRや同GRなど、ツヤツヤ液晶の中にも映り込みをかなり低減している製品が出てきたが、そうした製品と比較してもツヤのない液晶は圧倒的に映り込みが少ない。やはり、映り込みについては、ツヤのない液晶のほうが優れているようだ。
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