> レビュー 2003年7月9日 09:57 PM 更新

Prius Air Note 100F5TVC――スーパーラスタービュー液晶搭載の“使って心地いい”マシン(2/3)


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 試用した100F5TVCのスペックは、ノートPCのスタンダードモデルとして見ればごく普通だ。OSはWindows XP Home Edition、CPUはモバイルCeleron/1.8GHz、メインメモリはPC2100のDDR SDRAMが256Mバイト。

 グラフィック機能はATI Technologies製グラフィックス統合チップセット、RADEON IGP 340Mに内蔵のものを使用していて、メインメモリから32Mバイトをビデオメモリとして共有する(BIOSの設定でビデオメモリの容量を16/13/64Mバイトに設定することも可能)。サウスブリッジにはALi M1535+が採用されている。

 HDDは日立製作所製の「DK23EA-40」で、UltraATA/100の40Gバイト、2.5インチ、4200rpmのものを搭載。出荷時段階では、「C:ドライブ」に32.6Gバイト、「D:ドライブ」に4.64Gバイトが割り当てられている。ベンチマークの結果は以下のとおりだ。

ベンチマーク結果
PCMark2002Pro CPUスコア4071
PCMark2002Pro メモリスコア2314
PCMark2002Pro HDDスコア453
3DMark2001SE1397

 チップセットに統合されたグラフィックス機能は、今となっては世代遅れのRADION 7000(VE) 相当で、ハードウェアT&Lエンジンなどの機能は省かれている。グラフィックス性能はビジネス系アプリケーションを利用している限り不満を感じることはないだろうが、3Dゲームをしたいと思っているユーザーには向かない。

 デスクトップの代替として利用されるA4サイズクラスのオールインワンノートPCでは、15インチのSXGA+の液晶が標準的なスペックとなりつつあるが、100F5TVCで採用されている液晶の解像度はXGAの1024×768ドットだ。最上位モデルの100F5TVPでもXGA止まりなのだが、液晶の解像度はノートPC選択時の条件に挙げるユーザーも多いので、選択の余地が欲しかったところだ。

 本体外装は樹脂製で、パームレスト部、キーボード部ともたわみもなく全体的にがっちりとした仕上りになっている。

 バッテリの持続時間は公称値で約2.4時間なのでDVDで2時間映画を見るには十分。消費電力は約27ワット、最大時約74ワット、サスペンド時で約2ワット。バッテリーはリチウムイオンの11.1ボルト、4400mAhのものが搭載されている。

 100F5TVCのキーボードは、キーピッチが約19ミリ、キーストロークも約3ミリと十分で、打鍵感も悪くない(キーピッチ、キーストロークは筆者測定)。ポインティングデバイスはタッチパッド、左右のクリックボタンを備える。タッチバッドの右側をなぞれば画面のスクロールが可能だ。

 また、画面のスクロールはインフォメーションリングでも行える。左右のクリックボタンにのクリック感は素直なものだった。他にUSB接続のスクロール機能付き2ボタン光学マウスが付属している。


タッチパッド、クリックボタンとインフォメーションリング。インフォメーションリングにはスクロールボタン機能もある

 キーボードの上部にはCDコントロールボタン4個と、ワンタッチでアプリケーションを起動できるボタンを4個を備える。ワンタッチボタンには、デフォルトでメール、Webブラウザなどが割り当てられている


キーボード上部にあるボタンやインフォメーションLED類

 冷却ファンの回転音は起動時や高負荷時に回転数が上がるが、回転音はほとんど気にならないだろう。ハードディスクの回転音も気にならないレベルだ。

[赤枝輝昌, ITmedia ]

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