> レビュー 2003年10月6日 02:05 PM 更新

TVチューナー、DVDマルチドライブ搭載のエンターテインメントPC。SoundVuディスプレイも標準装備――NEC VALUESTAR L VL700/7D(2/3)


前のページ

エントリーマシンとしては必要十分なスペック

 ここまでは変更点を中心に見てきたが、VL700/7Dのスペックを詳しく見ていこう。

 VL700/7Dは省スペースタイプのブック型PCで、縦置き使用が前提となっている。CPUにPentium 4/2.66GHzを搭載しているので、動作にもたつきを感じることはまずないだろう。OSはWindows XP Home Edition(SP1)だ。メモリはPC2100のDDR SDRAMを256Mバイト搭載している。ただし、Windows XPを快適に使用するためには、512Mバイトは欲しいところだ。

 採用チップセットは、ノースブリッジがSiS社製SiS651、サウスブリッジがSiS962Lだ。グラフィック機能はチップセット内蔵である。しかし性能的にはGeForce2 MX200程度なので、最新の3Dゲームを楽しむには厳しいだろう。ビデオメモリはメインメモリと共用で、初期状態では32Mバイトが割り当てられていた。なおビデオメモリは、BIOSの設定で16/32/64Mバイトから選択可能だ。

 HDDは、容量160Gバイト、回転数7200rpm、キャッシュ容量8Mバイトのサムスン製「SP1614NMK6021-GAS」を搭載している。なお、試作機ではCドライブに130Gバイト、Dドライブに3.7Gバイト、リストア用に8.4Gバイトが割り当てられていた。

 VL700/7Dのベンチマークの結果は、以下のとおりだ。

PCMark2002Pro 
   CPUスコア6347
   メモリスコア4915
   HDDスコア1147
3DMark2001SE1868
「PCMark2002Pro」「3DMark2001SE」のベンチマーク結果

使い勝手に優れたTVソフトを搭載

 TV番組の録画や再生には、NEC製のTVソフト「SmartVision」を使用する。SmartVisionは直感的に操作でき、かつデザインよくまとまっている。


SmartVisionのインタフェース。操作パネルとTV画面がデザインよくまとまっている

 SmartVisionには録画したTV番組をネットワーク上の他のPCから視聴できるようにする機能があり、VL700/7Dをビデオサーバとして利用することも可能だ。番組表は定期的にダウンロードされるので、いちいちインターネットへアクセスしてEPG(電子番組表)を利用するよりも断然レスポンスが良い。録画画質は、デフォルトの標準、高画質、長時間以外にも、ユーザーが任意にカスタマイズ可能だ。


SmartVisionの「ネットワークTV」設定画面。SmartVisionで録画したTV番組はネットワーク上の他のPCからも視聴可能だ

 なおVL700/7Dには、SmartVisonや、液晶ディスプレイをTVとして操作できるリモコンが付属しているので、VL700/7DをTVとして使用することに重点を置いているユーザーでも不満を感じることはないだろう。


付属のリモコン。SmartVisonとTVの操作は、電源ボタンの横のスイッチで切り換える

 TVパソコンの要とも言えるTVキャプチャカードについて触れておこう。MPEGエンコーダチップはNEC製の「μPD61051」で、これは同社のTVキャプチャカード「SmartVison HG/V」にも採用されているものだ。デコーダチップはCONEXANT社の「CX23880」、チューナーはアルプス電気製だ。なお、アンテナからの映像ソースをクリアにできるゴーストリデューサや3次元Y/C分離回路は、前モデルと同様に非搭載のようである。

[赤枝輝昌, ITmedia ]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 2/3 | 次のページ


モバイルショップ

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!