> レビュー 2003年10月14日 02:01 PM 更新

モバイルとエンタテインメントに使える欲張りノートPC――富士通 FMV-BIBLO MG70E(2/3)


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 キーボードは、キーピッチが約19ミリ、キーストロークも約3ミリと十分なサイズを確保している。強くタイピングすると若干たわみを感じるが、タッチ自体は悪くない。右手の小指で押すキーの一部が他のキーの7割ほどに横幅が狭くなっているが、手の大きな筆者でもタッチタイプできる大きさだ。


キーボードは、キーピッチ約19ミリ、キーストローク約3ミリのフルサイズ。右手小指でタイプするキーの一部が不等ピッチになっているが、押しにくさはさほどない

 ポインティングデバイスはタッチパッドを採用し、左右ボタンとスクロールボタンを備える。クリックボタンは割と固めで、しっかりしたクリック感がある。


ポインティングデバイスは、スクロールボタン付きの3ボタンタッチパッド

 キーボードの上部には、プログラマブルボタンが4個と、ボタン操作を切り換えるモード切り換えボタンが1個搭載されている。モード切り換えボタンを押すことでCD/DVDの操作ボタンとWebブラウザやメールソフトなどの起動ボタンに切り換えることができ、計8種類の操作を行うことが可能だ。


キーボード上部の5個のボタンで計8種類の操作が行える

 MG70Eは熱対策に優れており、長時間使用してもパームレスト部はじんわりと暖かくなる程度だった。裏面は右側手前に内蔵されているHDDとCPU周辺が熱を持つが、膝の上に載せて作業ができなくなるほどではない。

 静音性も比較的良好だ。起動時や高負荷時にはファンの音が大きくなるが、動作が安定するとほとんど気にならなくなる。HDDの回転音は全く気にならないレベルだ。ただし、DVDマルチドライブの回転音は、さすがに気になる。

エンタテインメントPCとしても十分なスペック

 MG70Eのスペックを詳しく見ていこう。ハードウェアスペックは、モバイルノートとしてはかなりぜいたくな仕様になっている。

 CPUはFSB 400MHz、L2キャッシュ容量1MバイトのPentium M/1.4GHzで、メモリにはPC2100対応DDR SDRAMを512Mバイト搭載する。チップセットはIntel 855Gで、グラフィック機能はチップセット内蔵のものを使用する。

 ビデオメモリはメインメモリと共有で、DVMT(Dynamic Video Memory Technology)により動的に割り当てられる。最大の割り当て容量は64Mバイトで、設定を変更することはできない。標準で512Mバイトと十分なメインメモリ容量を搭載しているので、ビジネス系アプリケーションの使用で不満を感じることはないだろう。

 なお、2基あるメモリスロットは標準搭載メモリ(256Mバイトモジュール×2)ですでに使用されているため、増設する場合は既存のメモリモジュールを取り外す必要がある。1Gバイトのメモリモジュール2枚を使えば、最大2Gバイトまで増設可能となる。


本体背面にあるメモリスロット。スロットは2基で、標準搭載メモリですでに使用されている

 搭載HDDはUltraATA/100対応の東芝製「MK6021GAS」で、容量60Gバイト、回転数4200rpm、キャッシュ容量2Mバイトとなっている。出荷時には、Cドライブに45.8Gバイト、Dドライブに10.0Gバイトが割り当てられている。

[赤枝輝昌, ITmedia ]

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