> レビュー 2003年6月26日 11:26 PM 更新

アウトドアで便利な縦型ボディ&片手撮影――防水デジカメ「サイバーショット U60」(3/3)


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U60で水中撮影した画像。小魚が数匹写っている。撮影前日の天候が荒れていたため、海の透明度が非常に悪かったのが残念

 U60は、ボディのほとんどがプラスティックでできており、一見すると海に浮きそうだが、試しに水中で手を離してみたら沈んでいってしまった。水深のある場所で使うときは、フロート(浮き)付きのストラップを装着しておいたほうがよさそうだ。


水中で手を離すと沈んでしまった

 本格的なスキューバダイビングには使えないが、今回撮影した磯遊びの風景や川原での水遊び、海水浴、プール、釣り、スキーなど、これまでデジカメが苦手だったシーンで、このU60は大いに活躍するだろう。また、「雨の中で、しずくに濡れた紫陽花を撮りたい」というシチュエーションでも、U60なら雨で本体が濡れることを気にする必要もない。デジカメ撮影のバリエーションも広がりそうだ。


「雨の中で、しずくに濡れた紫陽花」といったシーンが気軽に撮れるのもU60ならでは


超コンパクト防水デジカメのライバルは?

 手のひらサイズのサイバーショットUシリーズには、以前から防水ケース(マリンパック)の要望が多かったという。だがソニーは、U30にマリンパックを用意するという手段を使わず、防水専用モデルで勝負に出た。一方、サイバーショットUシリーズと同じ小型・軽量コンセプトで人気のEXILIMシリーズは、低価格の防水ケースでアウトドア対応をアピールする。


防水ケースをセットにした200万画素EXILIM「EX-WS2」

 防水ケースをセットにした200万画素EXILIM「EX-WS2」は、実売で3万5000円前後となっており、U60(実売3万円前後)との価格差はわずかだ。そして、EXILIM用防水ケースの防水性能は水深3メートルで、浅瀬のスキューバダイビング程度なら十分こなせる実力を持つ。ボディサイズの比較でも、112.5(幅)×65.5(高さ)×23(奥行き)のEX-WS2は、U60(60.2×116.8×43.3ミリ)と幅/高さはほぼ同じながら奥行き(厚さ)はU60の約半分となっており、薄型ボディの優位性が防水ケースにも表れている。

 さらに、リコーの防水デジカメ「Caplio 300G」は、防水機能では水深1メートル(JIS防水保護等級7級)とほぼ同じながら、サイズは114(幅)×32.5(奥行き)×54.5(高さ)ミリとU60よりも一回り小さい。そして何よりも、有効324万画素・光学3倍ズームと、デジカメの基本性能ではCaplio 300Gが勝っている。実売8万円前後という価格さえ気にしなければ、防水専用モデルのCaplio 300GはU60の強力なライバルになることは間違いない。


リコーの防水専用モデル「Caplio 300G」。サイズはU60より一回り小さく、有効324万画素・光学3倍ズームと、デジカメの基本性能では上だ

 簡単な水中撮影ができて、しかも小型軽量な防水専用デジカメをできるだけ安く手に入れたいというユーザーには、U60はベストチョイスといえるだろう。

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関連リンク
▼ DSC-U60のニュースリリース
▼ ソニーマーケティングホームページ

[西坂真人, ITmedia ]

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