> レビュー		2003年6月30日　08:42 PM 更新

DynaBook G7/X19PDEW
テレビ録画機能付きオールインワンノートPC（3/3）

	総合評価 8 デザイン 7 パフォーマンス 8 機能 8 拡張性 8 付属ソフト 6 コストパフォーマンス 6 レイティングポリシー

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　インタフェースはシリアル／パラレルをなくしたレガシーフリー構成になっており、USB2.0対応のUSBポートを3ポート備えるほか、IEEE1394ポートも装備しているので、DVカメラの編集やIEEE1394接続のハードディスクも手軽に扱える。ビデオ出力も装備しており、家庭用テレビでのDVD再生にも対応するほか、光デジタルオーディオ出力を使って、5.1chのデジタルサラウンドシステムと接続して迫力のあるサウンドを楽しむことも可能だ。

本体右側面。マルチスタイルベイを備え、テレビチューナを始めとしたさまざまな機器を内蔵できる。USBコネクタがついており、マウスなどの接続に便利

本体左側面。固定式のDVDマルチドライブのほかにSDカードスロットが装着されている。無線LANを手動でON／OFFできるワイヤレスコミュニケーションスイッチがついている。CRT出力にはフタがついており、未使用時のコネクタ部分へのホコリの侵入を防ぐ

タイムシフト機能に対応したテレビ録画機能はリモコン付属で使い勝手も良好

　X19PDEWのディスプレイは、1400×1050ピクセルのSXGA+表示に対応した15インチのClear SuperView液晶を採用している。クリアパネルの採用によりコントラストの高い鮮やかな表示が可能となっているが、クリアパネル特有の表面パネルの外光反射は、オフィスユースのように長時間同じ画面を見続けているようなケースでは辛いと感じることがあるだろう。

　スピーカーは、オーディオで定評のあるharman/kardon製のスピーカーの他に本体背面部分にサブウーファーを組み合わせ、迫力のある音楽を再生できる。

　X19PDEWのテレビ録画機能は、このマルチスタイルベイを使用するタイプのもので、他モデルでテレビチューナーパックはオプション設定となっており、別途購入することでテレビ録画機能を利用できるようになる。

　テレビチューナーソフトには「TV Fan Studio」を採用している。タイムシフト機能や追っかけ再生に対応しており、多彩な再生方法が選べる。また、予約録画に関しても「G-GUIDE」を使ったインターネット番組表を使用して録画できるなど、使い勝手も良好だ。ワイヤレスリモコンを装備し、離れた場所からの録画／再生の操作が行えるほか、録画済みの動画データをリモコン上で選択して再生することも可能だ。

テレビチューナーパックとワイヤレスリモコン。テレビチューナーパックは本体右側のマルチスタイルベイに装着して使用する。ミニジャック形式のアンテナ入力が装備され、家庭用のF型コネクタとは変換ケーブルを経由して接続する

　アプリケーションも充実しており、マイクロソフトの統合ソフト「Office XP Personal」を含め、実用的なアプリケーションを中心に添付している。ゲームなどのエンターテイメント系のタイトルは少ないが、DVD再生ソフトやDV編集、DVDオーサリングソフトなどの趣味に使えるアプリケーションは充実しているため、X19PDEWの機能を持て余す心配はない。

　現在、ポータブルクラスのマシンでは、コストパフォーマンスに優れたデスクノートが主流となる中で、30万円前後という実売価格はかなり高価な部類に入る。しかし、テレビ録画機能、高品位な液晶、サウンドシステムなどの付加機能、飽きのこないシックで高級感のあるなデザインを備えていることを考えると、価格に見あった価値は十分にあるといえるだろう。

[赤坂賢太郎, ITmedia ]

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