ファイルメーカーPro ユーザーの現場を探る
第9回 シーサイド・ホテル「アーネストハウス」が開発した宿泊管理システム(3/3)
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アーネストハウスでは、ファイルメーカー Server、ファイルメーカーPro Unlimited、ファイルメーカー Developer、ファイルメーカー Proがすべてフル稼働している。Server、Unlimitedを2台のPower Mac G4で動かしている
また、パッケージ版には搭載されていないが、アーネストハウスでは、ファイルメーカーPro Unlimitedを使い、ウェブからの宿泊の予約受け付けを行っています。
日別の空室情報が月毎に表示されている
希望の日をフォームに入力すると、その結果はアーネストハウスの宿泊管理システムに反映される
このように、インターネットを使った予約システムまでファイルメーカーProで行っているわけです。ただし、予約はウェブからだけではなく、電話やFAXによるものもあります。ダブルブッキングをゼロにするために、内田さんはあえて紙の帳簿を復活させ、クロスチェックを行うようにしたそうです。最良の結果を出すためには、必ずしもコンピュータだけで完結させることがベストとは限りません。これは、このユーザー取材シリーズ共通の「現場のノウハウ」と言えるでしょう。
「このシステムでは無理なことはしていません。マニュアルのリストに出ているものを、もともとファイルメーカーProが持っている機能だけでやっているんです」と内田さん。プラグインや外部アプリケーションも使わず、本体機能だけで、立派なソリューションを組み上げ、それをファイルメーカー Developerを使ってパッケージソフトにまで発展させているのです。
ホテルの経営だけではなく、バンド活動、ローカルFM局の立ち上げ、そして農業と、八面六臂の活躍をする内田さん
アーネストハウスのお客様は外国の方が多く、料理の嗜好などの履歴をとっておく必要性を感じたり、クーポンとクレジットカードの併用に対応したりといった、さまざまな場面で遭遇するトラブルや例外事項に柔軟に対処できることも重要です。ファイルメーカーProはデータベースを後からでも簡単に変更できるので、このようなトラブルや例外事項に対処する方法をシステムの中に「その場で」取り込むことができ、ホテル業務の現場で大いに役立っています。
「ファイルメーカーProで、日本のサービス業は変わると思います」と内田さんは断言します。身近な課題をファイルメーカーで解決。トライしてみてはいかがでしょうか。
[松尾公也, ITmedia
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