> レビュー 2003年10月21日 11:05 AM 更新

お手頃価格の入門者向けホームインタテインメントPC――富士通 FMV-BIBLO NB53E(2/3)


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メモリとHDD容量はぎりぎりの水準

 次にNB53Eのハードウェアスペックを詳しく見ていこう。

 CPUは、FSB 400MHz、L2キャッシュ容量256KバイトのモバイルCeleron/2.0GHzで、メモリにはPC2100対応DDR SDRAMを256Mバイト搭載する。チップセットはATI TechnologiesのRADEON IGP 340M(ノースブリッジ)とALiのM1535+(サウスブリッジ)で、グラフィック機能はチップセット内蔵のものを使用する。

 ビデオメモリはメインメモリと共有で、デフォルトでは32Mバイトが割り当てられている。なお、ビデオメモリの容量は、BIOSにより16/32/64/128Mバイトが設定可能だ。ビデオメモリに64Mバイト以上を割り当てたい場合は、メインメモリの容量アップは必須だろう。なお、256Mバイトの標準搭載メモリはオンボードなので交換できない。メモリスロット(SO-DIMM)は1基で、512Mバイトのメモリモジュールを使って最大768Mバイトまで拡張できる。

 ハードディスクには、UltraATA/100接続の日立製「DK23EA-40」を搭載する。スペックは、容量40Gバイト、回転数4200rpm、キャッシュ容量512Kバイトで、出荷時にはCドライブに27.2Gバイト、Dドライブに10.0Gバイトが割り当てられている。

 ハードディスクの容量が40Gバイトというのは、現在のノートPCとしては最低ラインだ。上位モデルに目を向けてみると、NB53Eとほぼ同じスペックでTV録画が可能な「FMV-BIBLO NB55/ET」、CPUにPentium 4-Mを搭載する「FMV-BIBLO NB70E」および「FMV-BIBLO NB70E/T」が60Gバイトドライブを搭載するが、価格は上がってしまう。この辺は致し方ないところだろう。

 標準搭載メモリ容量が256Mバイトという点も気になるが、パフォーマンス的には、Webブラウザやメールソフト、ビジネス系アプリケーションを利用する分には問題ないだろう。ただしメモリは、できれば512Mバイト以上に拡張しておきたい。

 ベンチマークテストの結果は、以下の通りだ。


「PCMark2002」のCPUスコア


「PCMark2002」のメモリスコア


「PCMark2002」のHDDスコア


「3DMark 2001SE」の3Dスコア

 RADEON IGP 320Mのグラフィック性能は、初代RADEONの廉価版「RADEON 7000」(RADEON VE)相当なので、3Dグラフィックの性能は高くない。HDDスコアが低めなのは、キャッシュ容量が512Kバイトと少ないためであると思われる。

[赤枝輝昌, ITmedia ]

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