高品質実現2
高品質を生み出す過酷な試験(2/3)

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ヒンジ部耐久性試験

 液晶パネルのヒンジが、繰り返しの動作でどのように変化するのか。例えば古くは長期間使っていると、ヒンジがだんだん緩くなるといったマイナートラブルを抱えるPCもあったが、そうしたヒンジ部の耐久性をあらかじめ確認しておくテストである。

 一般的には液晶パネルの開閉だが、液晶部が回転するコンバーチブル型タブレットPCのdynabook SS 3500は、開閉に加えて回転の耐久試験も行われる。ヒンジ部は長い間使う中で、どうしても多少は緩むものだが、dynabook SS 3500ではヒンジ部の耐久性を向上させ、また初期段階の緩みを考慮した固さの設定を行う。

 その際、意図的に中心部から外れた部分を押して開閉させる。そうすることで、液晶パネル部にねじれ方向のストレスを与えることができるからだ(ただし、東芝が認めている使い方ではないので、実際の使用時には中心部で回転させるべきだろう)。

 また開閉に関しては、勢いよく“バタン”と液晶パネルを閉めた時に、筐体やヒンジに対してどのような影響が出るかを計測する装置も使われていた。動画を見るとわかる通り、にわかには信じがたいほどの勢いで閉める試験が行われている。


ヒンジの耐久性を調べるための試験。液晶部分の中央ではなく端を持って開閉させることで、よりヒンジにとって過酷な試験を行う

動画はこちら


液晶面が回転するdynabook SS 3500(Tablet PC)ならではの試験

動画はこちら


これは強い力と勢いで閉じられることを想定した耐久試験

動画はこちら

筐体ストレス試験

 筐体各部に加圧し、筐体の変形がどの程度起きるか、加圧を何度も加えた時の耐久性はどうかをテストする。様々な部分に集中した圧力をかけ、筐体の変形によってPCの機能にどのように影響が及ぶのかを確認する。

 例えば底面のある部分に強い力がかかることで、メイン基盤の変形、故障や内部回路のショートといったトラブルが発生しないかを確認できる。


dynabookの各部分に強い力が加わったと想定した耐久試験。上面が歪む様子が見て取れる。今回映像は収録していないが、液晶面にも加圧試験を行う

動画はこちら


 パームレストの強度を試す試験。デスク上に置いたdynabookのパームレストに両手をつき、人間が椅子から立ち上がることを想定している。パームレストが歪む様子が良く分かる

[本田雅一, ITmedia ]

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