> ニュース 2003年11月11日 08:30 PM 更新

きょうはRADEON 9100 IGPを搭載したMSI「RS3M」で遊んでみた(2/2)


前のページ

 RADEON 9100 IGPのチップセットとしての実力を見るため、恒例のベンチマークで測定してみた。また、今回は内蔵グラフィックコアの実力を詳細に測定するため、、3DMark2001 SEのハードウェアT&Lのテストと3DMark03に加え、FINALFANTASY XI Official Benchmarkの新バージョンであるVana'deal Bench2のテストを行っている。

 すべてのテストではないが、Intel 865PEを搭載したASUSTek P4P800のテスト結果と比較できるよう、データを併記した。

 テスト環境は、FSB 800MHzのPentium 4/2.40C GHzに、DDR400メモリを512Mバイト搭載。オンボードグラフィックのテストでは、メインメモリから128MBをグラフィックメモリとしている。OSはWindows XPで、SYSmark2002と3DMark2001 SE、3DMark03は英語版、TMPGEncとFINALFANTASY Official Benchmarkでは日本語版を使用している。両方ともService Pack 1を適用し、クリティカルアップデートも併せて行っている。さらに、DirectX 9.0bをインストールした。


SYSmark2002


3DMark2001 SecondEdition (Build330)


3DMark03 Build330


TMPEGenc(31秒959フレームのDVフォーマットの動画を、7MbpsのMPEG-2へエンコード。画像サイズは720×480ドット)


FINALFANTASY XI for Windows公式ベンチマーク

 まず、システムパフォーマンスから見ていくことにしよう。SYSmark2002のトータルスコアでは、内蔵グラフィックで252ポイント、ビデオカード使用時で255ポイントと、メモリ加速機能をオフにしたIntel 865PEのスコアに追いつかない結果となった。

 RS3Mでビデオカードを使用した場合のスコアを詳しく見てみると、Internet Content Creationのスコアは、Intel 865PEのメモリ加速機能オフのスコアとほぼ同じであり、メモリ周りやAGP関連でのパフォーマンスに差はないようだ。差があるのはOffice Productivityであり、IXP 150XPが絡むパフォーマンスの差が大きいようである。

 グラフィック関連のベンチマークを見てみると、Direct X 8.1のテストである3DMark2001 SEでは、内蔵グラフィックでも「4450」というスコアになっている。軽めの3Dゲームなら、十分にプレイできるレベルである。ビデオカードを付けたテストでは10000オーバーの好成績だが、もちろん、これはGeForce4 Ti4800 SEのおかげ。

 Direct X 9のテストである3DMark03では、さすがに内蔵グラフィックだけでは値が低い。これから来年にかけて登場する最新のゲームのグラフィック設定をフルオプション設定でプレイするには、Direct X 9に対応したハイエンドビデオカードを用意したほうがいいようだ。

 ちなみに、FINALFANTAGY XIの新ベンチマークでは、内蔵グラフィックで1830ポイント。これは、エニックススクウェアの評価で「丁度」(デフォルト設定ならストレスなくプレイ可能)という評価になる。ビデオカードを付けた状態では3054ポイントであり、「とてつよ」(高解像度モードでも快適に動作する)レベルに達する。

 TMPGEncによるエンコードタイムの比較では、Intel 865PEに比べて、少し悪い結果となっている。エンコードのパフォーマンスは、CPUの処理能力とHDDのパフォーマンスに依存する比率が高い。どうやらサウスブリッジが絡むパフォーマンスに関しては、Intel 865PE(というかICH5)に、いまひとつ及ばない結果となってしまっているようだ。

 以上、一通りパフォーマンスを見てきたが、ライバルのIntel 865GやSiS 665などのグラフィックコアは、ハードウェアT&Lに対応していない。ゲームの対応状況から考えてみても、FINALFANTASY XIなど、昨年末から今年前半に登場したゲームをプレイする場合、ハードウェアT&Lは必須となるため、RADEON 9100 IGPはビデオカードなしでも、現役のゲームをストレスなくプレイできる唯一のPentium 4対応統合型チップセットといっていいだろう。

関連記事
▼ ATIからノートPC向けDDR 400対応デュアルチャネルサポートのチップセットが登場
▼ 自作PCユーザーも楽しめます。WPC EXPO 2003パーツ系製品情報
▼ パーツベンダーに聞く2003年後半の一手その3「MSI編」

関連リンク
▼ エム・エス・アイ・コンピュータ・ジャパン

[寺崎基生, ITmedia ]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 2/2 | 最初のページ


モバイルショップ

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!