> レビュー 2003年12月24日 02:54 PM 更新

Windows XP Media Center Editionがやってくる――第6回
ソーテック PC STATION PA7250MR(3/3)


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 騒音に関してはCPUファンの音以外にたまに「ピー」と言う小さいもののややかん高い音が少々気になったが、我慢できる程度ではあった。CPUファンは温度制御が行われていて、TV録画時はハードウェアエンコードなので騒音はさほど上昇しないが、ベンチマークソフトを動かすなど、負荷のかかるアプリケーションを実行すると、騒音レベルが上がる。CPUクーラーの廃熱はダクトを通じて直接ケース外にでるので効率のよいつくりだ。

 ベンチマークテストの結果は以下のようになっている。ご存じの通りAthlon XPの数字は実クロックではなく「モデルナンバー」であり、インテルのCPUにあわせた値を使用している。


PCMark2002のベンチマークテスト結果


3DMark2001 SEのベンチマークテスト結果


FINAL FANTASY XI Official Benchmark 2のベンチマークテスト結果


3DMark 03のベンチマークテスト結果

 PCMark2002のCPU Scoreは、ハイパースレッディング・テクノロジを持ったPentium 4/2.6C GHzよりは劣るものの、東芝のPentium 4-M/2.40GHzと近い値となっている。メモリもシングルチャネルなので他のデスクトップ機種よりは低い値だ。

 しかし、グラフィックボードの助けもあり、FF2ベンチや3Dmarkの値はさほど悪くなく、よいバランスといえるだろう。HDDの値が低いのは5400rpmのドライブを使用しているためだが、これでもTVキャプチャには問題ない。

 ちなみにメディアセンターで録画した番組はPrimeTimeでそのまま記録できるが、この際再エンコードは行われない。また録画は前後に余裕を持って行われるので、場合によっては撮りすぎでDVD-Rに保存できないという問題がある。

 手動録画で30分の番組(Windows Media Player上では29分59秒)を記録した際のファイルサイズは以下のようになった。最高品質では90分、以下120/180/210分の記録が可能というのが目安となるだろう。

1.43Gバイト最高品質
1.09Gバイト高品質
788Mバイト標準
665Mバイト長時間

 ただしメディアセンターは、標準設定で前後に合計5分の余裕を持たせた録画を行っているため、たとえば90分番組を最高品質録画でそのまま指定するとDVD-Rに書き込めないので注意したい。この場合はMyDVDを使って前後を削ったりと、編集する必要がある。また、PrimeTimeとMyDVDでは記録品質が若干異なるのか、先の90分番組(実質95分録画)を最高品質で録画しても、無編集で記録可能と表示された。

 PA7250MRはすっきりしたデザインの筐体を持っており、リビングに置いても違和感を感じない。価格的にもこなれているので、省スペースのMCE2004マシンを選ぶユーザーに向いているだろう。

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[小林哲雄, ITmedia ]

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