「IP電話体験コーナー」を歩く――イー・アクセスやインターリンクなど

NET&COM展示会場では,各社のIP電話サービスを無料体験できるコーナーが設けられている。幕張発のフォトレポート。

【国内記事】 2002年2月7日更新

 2月8日まで幕張メッセで開催されている「NET&COM 2002」の会場では,「インターネット電話体験コーナー」が設けられている。コーナーではイー・アクセスやインターリンクなど,5社のIP電話サービスを実際に試すことができた。

イー・アクセス


イー・アクセスのブースは盛況


Windows Messengerを立ち上げて電話をかける

 イー・アクセスのブースでは,マイクロソフトのコミュニケーションツール「Windows Messenger」と連動したIP電話サービスを展示していた。同サービスは2月4日に料金体系と開始時期が発表されている。

 音声データを非圧縮で扱っているため80〜90Kbpsの帯域を必要とするが,そのぶん音質はよい。(詳細は2月4日の記事参照)。会場では話題のサービスを実際に試そうとするユーザーが多く,なかなかの活況を呈していた。

インターリンク


インターリンクのIP電話サービスでは,電話機とPCとをアダプタでつなげる
USBカメラを用意すればテレビ電話が可能。もちろん単なる電話としても利用できる

 インターリンクのブースでは同社のIP電話サービス「ZOOTフォン」を展示していた(2月6日の記事参照)。デモでは別の場所にいる説明員とテレビ電話をつなげ,受話器ごしに質問を受けるという趣向をとった。

 同サービスは昨年10月から開始されているもので,常時接続環境なら通話料はかからない。利用にあたってはマイクロソフトの「NetMeeting」ベースのソフトウェアをPCにインストールするほか,“IP電話端末”として利用するための,家庭用の電話機を用意する必要がある。料金は「ZOOTフォンアダプタ」が1万5000円,月額2000円(インターリンク会員は月額200円)。

 従来,電話をかける相手はNetMeetingクライアントかZOOTフォン同士に限られていたが,4月から東京(03)地域の加入者電話に対しても無料通話できるようになる(加入者電話からの着信はできない)。音質は,ソフトウェアが環境に合わせて自動で割り当てた帯域に依存するため,「64Kbps以上の通信環境を推奨する」(インターリンク)としている。

ブレインリンクス


ブレインリンクスの端末。RJ11ケーブルとLANケーブルの両方につながっている

 ブレインリンクスでは加入者電話としての機能とIP電話としての機能を兼ねる端末「NeTalk」を展示した。端末は着信番号として,通常の電話番号とIPアドレスの両方を持つことになる。

 IP電話として利用する場合,プロトコルはH323 Ver.2/SIP/MGCPに対応。端末はゲートウェイ機能を持つため,PSTN経由でかかってきた電話をIP電話に切り換えて転送したり,その逆を行ったりできる。

 同製品は2年ほど前に開発されたもので,「1年前には8〜9万円だったが,今は実売で4万円まで下がった」(ブレインリンクス)。ビジネス向けとホームユーザー向け,両方の市場を狙っているという。

ソフトフロント


ソフトフロントはIPv6対応端末

 ソフトフロントではIPv6に対応したVoIP端末を展示していた。これは昨年末に開催されたブロードバンドでのライフスタイルをテーマにした展示会「NetLiferium」でも登場したもの(12月17日の記事参照)。

 ソフトフロントはIPv6普及・高度化推進協議会に参加し,IP電話のIPv6化に取り組む企業。同社は社内にIPv6環境を整備し,電話機およびVoIPソフトウェアの社内研究・試作を行っているという。

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関連リンク
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[杉浦正武,ITmedia]

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