リビング+:ニュース 2003/06/24 19:13:00 更新


センティリアムの50Mbpsチップ、その中身

最大50Mbpsを実現する、初の「eXtremeDSL MAX」対応チップセット、Palladia 220。その内部構成が、明らかにされた。

 米Centillium Communicationsは、ADSL2/ADSL2+両対応のCPE(宅内モデム)向けチップセット、「Palladia 220」を発表した(昨日の記事参照)。同製品について6月24日、日本法人であるセンティリアム・ジャパンが記者説明会を行った。

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 センティリアム・ジャパンの高橋秀公社長

 Palladia 220は、同社のADSL技術、「eXtremeDSL MAX」に対応した初のチップセット。eXtremeDSL MAXでは、利用周波数帯を拡張する「ダブルスペクトラム技術」「クアッドスペクトラム技術」などを利用して、最大50Mbpsの通信速度、および最長7kmの伝送速度を実現する(詳細記事参照)。

 同社は既に、局用チップセット「Maximus」を発表していた(記事参照)。今回、CPE向けチップセットがリリースされたことで、実際に事業者がサービスを提供可能となった。

内部構成を公開

 Palladia 220は、ルータ機能を内蔵できるよう設計されたチップセット。その内部構成は、以下のようになっている。

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ATM Acceleratorといったハードウェア・アクセラレータも備える(クリックで拡大)

 200MHzのRISCプロセッサを搭載しており、SPI(ステートフル・パケット・インスペクション)利用時でもパケットをワイヤースピードで中継できる。イーサネット、USB1.1、PCI/PCMCIAといった、各種インタフェースを備えている。

 製品は現在、サンプル出荷の段階。会場では、どの事業者に提供されているか、具体名は明らかにされなかった。ただし、同チップはエコーキャンセラ技術を備えていないので、上りの周波数帯域に下りのデータを乗せる「オーバーラップ技術」を採用する事業者(関連記事その1その2参照)は、同社のチップを採用していないようす。それ以外は、同社のチップを採用している可能性がある。

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関連リンク
▼米Centillium Communications

[杉浦正武,ITmedia]



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