リビング+:特集 2003/10/01 17:55:00 更新

特集:わが家のFTTH化計画
第2回:そして「Bフレッツ」開通

7月末にISP経由で同時に申し込んだ「Bフレッツ」と「TEPCOひかり」。どちらもキャンペーン中、またお盆休み直前ということで、開通までの条件は決して良くはない。結果として先に開通したのはBフレッツだった。

 7月末にISP経由で同時に申し込んだ「Bフレッツ」と「TEPCOひかり」。どちらもキャンペーン中、またお盆休み直前ということで、開通までの条件は決して良くはない。結果として先に開通したのはBフレッツだった。

 BフレッツとTEPCOひかりは、どちらも7月30日の深夜にISPのホームページ(ぷららとSo-ne)から申し込んだ。7月31日の早朝にはそれぞれ申し込みを受け付けたとのメールが届き(当然自動送信だろう)、あとは実際に工事を行うNTT東日本、東京電力からの連絡を待つだけだ。

 先に連絡が入ったのはTEPCOひかり。8月8日の夕方には担当者から電話連絡が入り、事前調査の日取りを決めることになった。最短でかまわないということで、決まったのは8月16日の13時。この時点で申し込みから2週間を超えているから、やはりADSLのように“早ければ1週間で開通”なんてわけにはいかない。

 Bフレッツはというと、8月11日にNTT東日本からメールで連絡が入った。申し込みが殺到しているらしく、メールで連絡を入れているとのこと。事前調査日は、返答日から7日後以降の平日を第3希望までをメールで指定する仕組み。実際に返答をしたのは翌日になってしまったので、最短の8月20〜22日の3日間を希望と書いて返信した。数日後、電話連絡が入り、事前調査は20日の午後に決まった。

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NTT東日本から届いたメール。既にお客様番号も付与され、システム的に処理されている。実際きちんと処理してくれるなら、電話連絡よりもメールの方がありがたいと思うのは筆者だけではないだろう

 申し込みから事前調査まで約3週間。どうやら、NTTの窓口で申し込めば事前調査日はもっと早くなるようだが、工事費無料のキャンペーンを利用するには仕方ないところだ。なお、Bフレッツは事前調査後約2週間で開通とメールには書き添えてあったので、悪くても9月上旬にはBフレッツが使えることになる。

 8月16日、ほぼ予定通りにTEPCOひかりの事前調査がやってきた。引き込み予定のエアコンのパイプ穴の位置を室外、室内で確認し、もちろん問題なし。ONUの設置位置などまで確認し、簡易ながら配線図を書き上げていった。

 事前調査は30分も掛からずに終了。配線図の控えと共に、建物所有者(筆者の場合大家)に承諾を得るための提出書類を封書と共に受け取り、後日郵送することになった。このへんは、筆者がこれまで見聞きしていたFTTH導入のほぼ手順と同じだ。

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事前調査の内容を記録した書類と建物所有者に許諾を得るための書類の控え。許諾を得るための書類にはかなり具体的な工事内容も書かれていた

 念のため、事前調査に来ていた方に、工事日程の見込みを確認してみたが、現在非常に工事が多く(つまり申し込みが多く)、早くても1カ月後との返答であった。やはり工事費無料の効果は大きいようだ。どうやら事前調査こそTEPCOひかりのほうが早かったが、残念ながら開通はBフレッツが先になりそうだ。

あっけないほど早かったBフレッツの工事

 8月20日、Bフレッツの事前調査。TEPCOひかり同様、引き込み口を室外、室内から確認した。念のため、電話線の引き込み口から引き込みますか? と訊いてみたが、共同配管でもないので特にこだわらないとの回答だった。

 おもしろかったのは、建物所有者への断りが内諾で済んだことだ。既にTEPCOひかりの工事許可は得ており、Bフレッツも“内諾済み”と伝えたからだろうが、承諾書なども不要とのこと。例外的だとは思うが、こんなケースもあるらしい。

 工事日もその場で決定した。電話確認をしてもらい、最短の8月29日に決定する。わずか9日後であり、思ったよりずっと早い。スタートダッシュこそTEPCOひかりより遅かったBフレッツだが、結局申し込みから1カ月未満で開通することになった。

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事前調査日に受け取った書類はこれだけ。コピーに鉛筆書きと簡素なもので、工事日も書き込まれている。手続きはTEPCOひかりよりずっと少ないという、これまでのNTTのイメージとはかけ離れた印象だった。なお実際に来訪したのはNTT-MEの人だった

 そして8月29日。待ちにまった工事日だ。高所作業車も少し離れた位置に停まっており、おそらく運転手兼交通整理の人も含めると計3人での工事だ。思ったより早く、1時間もかからずにあっけなく終了した。初期の頃に見られた光ファイバー接合部の磨き作業もなく、工事自体かなり簡素化されているようだ。

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建物の壁面にまず台座を取付け、そこに中継装置と光ファイバー固定用のフックを取り付ける。この中継装置の中で外からの光ファイバーと、室内引き込み用の細身の光ケーブルを接続しているようだ。室内への引き込みはもともとエアコンのパイプ用の穴を丸々使ってたため、非常に簡単に行えたようだ

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これがNTT東日本ブランドのONU。Bフレッツ初期の物と比べると大幅にコストダウンされているようだが、インジケータ類も大型で状況把握がしやすい。筆者は立てて利用しているが、寝かせたり付属のプレートを利用して壁に固定することもできる

100Mbpspには届かないが、やはり速いBフレッツ

 ついに開通したBフレッツ。早速筆者のノートPCに直結し、パフォーマンスをチェックしてみることにした。ノートPCはエプソンダイレクトの「EdiCube S」で、Centrino/1.4GHzとパフォーマンス的には問題なし。WindowsXPのPPPoE機能はあまり高速ではないので、高速性に定評のある「RASPPPoE」をインストールして利用した。

 結果は文句なしとまではいわないものの、「フレッツ・スクウェア」において70Mbpsを超え、実際のインターネット網は(ぷららで接続)、Speed RBB Todayでは受信60Mbps、送信15Mbps前後を、Radish NetSpeed Testingで受信50Mbps前後、送信40Mbps前後を記録した。バラツキは多いが、計測した時間が混み合う夕方だったことを考慮すれば、まずまず満足できる速度だろう。

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地域IP網内、つまりBフレッツではインターネットよりも近い位置にあるフレッツ・スクウェアの速度計測では70Mbpsオーバーを記録。RASPPPoEのインストール以外は何も考えずに利用している状況では十分満足だ

Bフレッツに入って儲かった?、謎のアンケート

 さて、筆者も実際に開通前日に書類が届くまで知らなかったが、NTT東京支店管内では独自のアンケートキャンペーンを行っていた。BフレッツまたはフレッツADSLに8月31日までに申し込み、11月30日までに開通した場合に限るようだが、筆者はこれに該当する。

もちろん、いつもなら面倒だから無視するのだが、今回は無視できなかった。1カ月おき3回のアンケートなのだが、アンケートに答えるごとに5000円、5000円、4000円のQUOカード、もしくは商品券をもれなくプレゼントされるのだ。筆者の場合、工事費も無料だったうえ、Bフレッツに加入して1万4000円分の金券までもらえる。うーん、これで儲かるんでしょうかね。NTTさん。

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工事日前日に届いた書類。開通通知書、接続の手引きなどと一緒にアンケートキャンペーンのチラシも封入されていた。ちなみに原稿執筆時点で既に商品券5000円分が届いてます

関連記事
▼第1回:キャンペーンをうまく利用しよう

関連リンク
▼フレッツ公式ページ(NTT東日本)
▼TEPCOひかり
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[坪山博貴,ITmedia]



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