ウェブ・ティービー・ネットワークスは11月18日,都内のホテルにおいて東京三菱銀行と協力してTVで利用できるインターネットバンキングサービスを年内に開始すると発表した。もちろん,DreamcastのWebTVユーザーもこのサービスを利用できることになる。
これは先日発表されたWebTVが128bit SSLに対応することによって実現したもので,WebTVのセットトップボックスやDreamcastから,東京三菱銀行のテレホン&インターネットバンキングサービス「東京三菱ダイレクト」を利用できるほか,WebTV加入者向けに銀行取引に関連した専用のオンライン情報が提供される。今回のサービスをTVでも分かりやすく表示できるような画面の改良も行われているという。
発表会の壇上に立ったウェブ・ティービー・ネットワークスの代表取締役会長・古川享氏は,「インターネット市場において,最近急速に金融関連サービスのニーズが高まってきている」とし,WebTVの「インフォセンター」(WebTVのホーム画面・中央部分に,情報ニーズの高いジャンルのニュースがチャンネル形式で配置される)に,「マネー」を追加することを明らかにした。同氏は,今回のTVを利用する新サービスにより,インターネットの金融利用者が拡大することを期待する。
東京三菱銀行のEC事業部部長の江川博氏も,「現在,”東京三菱ダイレクト”は,パソコンや携帯電話での利用が可能だが,これらの端末は使いたくないというユーザーも少なくない。身近なTVを使うセットトップボックスやゲーム機で,より手軽にサービスを提供できるようになった」と話す。
なお,DreamcastのWebTVユーザーでこのサービスを利用するためには,12月中旬に配布予定の128bit SSL対応版GD-ROMを使用することになる。WebTV専用ボックスユーザーには,11月30日に128bitSSL対応ソフトがオンラインでアップグレードされる。
[原 毅彦,SOFTBANK GAMES]
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