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後転キックやらバトルロイヤルやら〜ROBO-ONE第5回大会決勝その1第5回ROBO-ONE詳細レポート(4)(2/5 ページ)

» 2004年02月16日 19時44分 公開
[こばやしゆたか,ITmedia]
  • Ultra-Chopper(佐伯博史) vs Looper(斉藤均)

 恐竜 vs 脚だけロボットの対決。これがいきなり当たってしまうのはもったいない。ところがLooperは無線のトラブルが発生したらしく、ほとんど動くことができない。Ultra-Chopperにリング外に突き落とされてしまう。この後はお互いに決定打なしにタイムアップ。ダウン数でUltra-Chopperの勝ち。

  • ORF-A1(Jin Sato) vs HS-WR-03''(中村素弘)

 カナダからやってきたJin Satoさんと姫路からの中村さんの対決。15秒、HS-WR-03''のパンチがORF-A1をとらえる。ORF-A1は起き上がれず、ノックアウト。本来起き上がれるはずなのに、とっさに操作がうまくいかなかったんだそうだ。なおHS-WR-03''の「''」は「ダブルダッシュ」と読む。

  • 剛王丸(津藤智) vs HAJIME ROBOT(坂本元)

 マスタースレーブ方式(*3)の剛王丸と、バンダイカップの覇者HAJIME ROBOTとの対決。積極的にぶつかりあうのだが、HAJIME ROBOTの方が安定性に勝っているようだ。倒れるのは決まって剛王丸。3ダウンでHAJIME ROBOTの勝ち。

  • たぬたぬ(ほりです) vs ヨコヅナグレート不知火(Dr-GIY)

 圧倒的なパワーを持つヨコヅナに対し、たぬたぬの武器は愛敬だ。ヨコヅナは積極的に仕掛けながら自分がバランスを崩して前のめりに倒れてしまう。一緒に倒れるたぬたぬ。しかし、レフリーの判断は「ヨコヅナはダウン、たぬたぬは巻き込まれたということでノーダウン」。このあたりの解釈が今までの大会とかなり変わってきている。

 ヨコヅナはこのあとも攻めるが、たぬたぬは倒れない。しかしたぬたぬの必殺「謝りたおし」(頭突きのこと)も、なかなか届かない。届かない頭突きは謝っているだけだ。2ダウンするたぬたぬ。ところが2分、ヨコヅナが攻撃にきたところにたぬたぬのカウンターが決まる。倒れながらリングアウトしてしまうヨコヅナ(2ダウン目)。これでバランスを崩したか、再開後、すぐに後をとられて、押されて倒れてしまう。3ダウンでたぬたぬの勝ち。ちっとも強そうにみえないのに、実は強いのかたぬたぬ。

  • バーニング・スター(バーニング宮田) vs HS-WR-04(中村素弘)

 中村さんは、2台のロボットをエントリーさせたのだけど、その両方が決勝トーナメント進出だ。J-Classにも出場したし、なんともロボットが好きな人だ。対するバーニング・スターは片足屈伸のスーパートルクのマシン。好試合が期待される。

 試合は大きさ(というよりリーチ)に勝るHS-WR-04が有利にすすめる。バーニング・スターは何とか内側に飛びこみたいのだけど、HS-WR-04はそれを許さない。相手の間合いで闘うバーニング・スターが2ダウンを喫する。ところが、HS-WR-04もどこか不安定だ。自爆ダウンを2度してしまうのだ。2度目はバーニング・スターを巻き込んでリングアウトさせてしまう(バーニング・スターはノーダウンとみなされた)。

 両者2ダウンとなってのパンチの応酬。金属のぶつかり合う音が場内に響く。ところが、ここでバーニング・スターが動かなくなってしまう。フリーズだ。レフリーは宮田さんに本当に動かないのか確認を取った後、ダウンを宣言。フリーズで全く動かなくなったのは、立ったままでもダウンとするのだ。バーニング・スターは3ダウンで敗退。宮田さんのサイトによれば、腕が絡み合ったときに過電流がかかったのだそうだ。

動画はこちら(1.0Mバイト)


*3 操縦者(マスター)の身体に動きセンサーがつけられていて、彼が身体を動かしたとおりにロボット(スレーブ)が動くというしくみ。

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