フォトビューワー機能を使う場合にも、m:tripを利用する。m:tripで管理されるフォルダに収納された画像データが、m:robeに転送される。
肝心の表示クオリティだが、これはもう「圧倒的」としか表現のしようがない。VGAの液晶パネルを利用し、実に緻密で美しい映像を楽しめる。表示速度も超高速で、最新のクリエでもデコード処理に十数秒かかる500万画素クラスの画像を、本機ではまさに一瞬で処理して表示してしまう。当然、表示画像の切り替えも一瞬。これまでの携帯型画像ビューワー(というか、その手の機能を備えた製品)とは、ちょっと次元の異なるクオリティである。
画像の検索オプションについては、カレンダーや「アルバム」という簡易的なフォルダ単位で選択することが可能。アルバム機能を活用したいなら、自分でアルバムフォルダを設定し、そこに画像ファイルを登録する、という作業が必要になる。ちょっと面倒ではあるが、画像ファイルの数が増えるとどうしようもなくなってくるので、日頃からm:trip上で整理しておきたいところだ。
表示クオリティや使い勝手は文句なしなのだが、USB端子やメモリスロットなどが搭載されておらず、デジカメから直接データが取り込めないのは難点だ。HDD容量や画像ビューワーとしての能力を考えると、デジカメのストレージとして使いたくなる気持ちが沸いてくるだけに、これは本当に残念。
最後にデジカメ機能をチェックした。本製品はシャッターボタンを装備しておらず、なんと画面上をタッチして撮影する、という前代未聞のインタフェースを採用しているのだが、正直これは凝りすぎ。
というのも、タッチパネルに触れる(というか押す)という作業だけでボディが揺れてしまうことが多く、とにかく画像がぶれやすい。撮影できる画像もMOS素子らしい薄ぼんやりした画像であり、気軽に撮影するというコンセプトは理解できるものの、次モデルでは改善を期待したいところだ。
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