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タッチパネルにデジカメ、フォトビューワ…… ユニークな機能満載「m:robe MR-500i」レビュー(3/4 ページ)

» 2004年12月01日 16時36分 公開
[竹内亮介,ITmedia]

 フォトビューワー機能を使う場合にも、m:tripを利用する。m:tripで管理されるフォルダに収納された画像データが、m:robeに転送される。

photo m:tripは、m:robeで視聴できるコンテンツのすべてを管理するソフトなので、画像ファイルのビューワーとしても機能する。アルバムの管理はm:robe上でも行えるが、やはりm:tripで上で行った方が便利

 肝心の表示クオリティだが、これはもう「圧倒的」としか表現のしようがない。VGAの液晶パネルを利用し、実に緻密で美しい映像を楽しめる。表示速度も超高速で、最新のクリエでもデコード処理に十数秒かかる500万画素クラスの画像を、本機ではまさに一瞬で処理して表示してしまう。当然、表示画像の切り替えも一瞬。これまでの携帯型画像ビューワー(というか、その手の機能を備えた製品)とは、ちょっと次元の異なるクオリティである。

 画像の検索オプションについては、カレンダーや「アルバム」という簡易的なフォルダ単位で選択することが可能。アルバム機能を活用したいなら、自分でアルバムフォルダを設定し、そこに画像ファイルを登録する、という作業が必要になる。ちょっと面倒ではあるが、画像ファイルの数が増えるとどうしようもなくなってくるので、日頃からm:trip上で整理しておきたいところだ。

photo カレンダー上には画像のサムネイルが表示されており、そのサムネイルにタッチすると、その日時の画像から表示が行える
photo アルバム単位でも検索作業が行える。ただしこの機能で検索する場合には、あらかじめアルバム単位で画像ファイルを整理しておく必要がある

 表示クオリティや使い勝手は文句なしなのだが、USB端子やメモリスロットなどが搭載されておらず、デジカメから直接データが取り込めないのは難点だ。HDD容量や画像ビューワーとしての能力を考えると、デジカメのストレージとして使いたくなる気持ちが沸いてくるだけに、これは本当に残念。

 最後にデジカメ機能をチェックした。本製品はシャッターボタンを装備しておらず、なんと画面上をタッチして撮影する、という前代未聞のインタフェースを採用しているのだが、正直これは凝りすぎ。

 というのも、タッチパネルに触れる(というか押す)という作業だけでボディが揺れてしまうことが多く、とにかく画像がぶれやすい。撮影できる画像もMOS素子らしい薄ぼんやりした画像であり、気軽に撮影するというコンセプトは理解できるものの、次モデルでは改善を期待したいところだ。

photo こちらがm:robeで撮影した画像。全体に霞がかかったようなMOSセンサ特有の傾向を示しており、最近のコンパクトデジカメと比べても少々ツライ

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